発売元 : 株式会社スペースシャワーネットワーク
劇団☆新感線で音楽を担当する冠徹弥&岡崎司によるプロジェクト。今作はアルバム・タイトルが表わすように、井上陽水や美空ひばりなど昭和の名曲をメタル・アレンジ。レッド・ツェッペリンやガンズ・アンド・ローゼズ、ヴァン・ヘイレンなど、ネタも満載。ハード・ロック好きには笑える仕上がり。
スウェーデンの若手ジャズ・ピアニスト、マグナス・ヨルトのCloudレーベル第2弾。前作と同様のスウェーデン人&日本人混合トリオで、コペンハーゲン録音。「Shiny Stockings」「I Remember You」がスタンダード。池長の「Jogen-Plastic Moon-」以外はマグナスの自作。甘さに流されないフレッシュな叙情性が印象だ。
ヒップホップ、ロック、フォーク、レゲエ、ダブなどの要素が融合したナチュラルな音楽を聴かせる27歳のシンガー・ソングライターのファースト。レイドバック感あふれるバンド・アンサンブルと脱力系のヴォーカルは、和製サーフ・ミュージックとも言えるユルめのサウンドが心地よく、聴いていると心和む。
サラリーマン生活も経験し、プロ・再デビューした、ヤマナカの遅すぎた一枚。バックには多彩な活躍を続けるKANKAWAが参加、独自のグルーヴィ・サウンドを響かす。ギターはジェントルという言葉が当てはまる優しいブルース感覚。決してイージーではないが柔らかさが伝わる。
イベントなどで交流のあった両者による魅惑のコラボ作。永遠のポップス王子と多彩な音楽性を持つ個性派バンドとの新鮮な息吹に満ちあふれた共演は、甘酸っぱく、そしてちょっぴりほろ苦く……まさにタイトルどおりのティーン・アンセム。渋谷系や“DMC”を知らない少年少女にもぜひ楽しんでほしい。
クラシック・ギターやディジュリドゥなど一風変わった編成の7人組インスト・バンドの約3年ぶりのアルバム。アコースティック・アンサンブルのダイナミックなジャムを基本としつつ、ジプシーっぽかったりケルト風だったり室内楽風だったりと振幅性が広い。新しい無国籍インストというべきか。
ブラス編成でロックをやる、という8人編成バンドのセカンド。パワフルで派手なバンド・サウンドがロックをはじめディスコやラテンなどを次々に繰り出し、ややハスキーな声の表現力豊かなヴォーカルがエネルギッシュに歌う。テンション高めなパーティ・アルバム。
米国ワシントンD.C.育ちで英ブリストルに住む女性トラックメイカー/シンガーのアルバム。才気びんびん、しなやかにして研ぎすまされたエレクトロ・サイバー・ソウルを展開。『夢の男』でのミシェル・ンデゲオチェロをより今様に、さらに味良くした感もあり。
イスラエル人の父、日本人の母のもと、日本に生まれ育ったシンガーの第1作。現代的解釈でソウルフルに歌う「The Boy From Ipanema」、粘っこい「Honeysuckle Rose」など豊かな表現力が光る。タイトなサウンドに乗ってヴォーカルとコーラスが絡み合う「Dive Into Your Love」、転調のスリルとメロディの美しさが同居する「I Love You」の自作もいい。全編、演奏も含めて聴きごたえ十分。★
ファッション・リーダーとしても注目の3ピース・ガールズのアルバム。マニアックに依らないエレクトロ・ポップ、トゥー・マッチにならないパンク・アレンジ、でも愛らしい女子力はしっかりキープなニューウェイヴ・サウンド。ギターレスならではの奔放さと自然体が心地良い、新感覚なラウド・ミュージック。
ギタリストとドラマーの西海岸のデュオによる初フル・アルバム。ポスト・ロックとサーフ・ロックの交錯点を探り、トータスやシカゴ・アンダーグラウンド・カルテットにも通じる現在形のジャズを奏でている。トゥワンギィで物憂げなギターの旋律が印象的。トミー・ゲレロもベースで参加。
自身のレーベル“miyakonote”からのリリース第2弾、通算5枚目のアルバム。2000年に長谷川都としてデビューした時から、温かみのあるヴォーカルで良質なポップ・チューンを歌ってきた彼女。今作でも、ちょっと切なさを含んだウォーミィな「ガーベラ」をはじめ、さまざまな愛の形を紡ぎ出している。
MALTA自身のアトラム・レーベルから同時発売されたライヴ・アルバムのうちの一枚。ライヴも手伝ってか、この人らしく明るく豪快に吹いてくれる。ヒット・ソングも良いが、オリジナル曲のライヴ感十分の迫力がたまらない。小気味よく軽くて、彼の実力とバンドのパワーが十分に発揮された好盤である。
銀座スウィング、目黒ブルースアレイ、横浜モーションブルーでのライヴ録音から、有名スタンダード曲だけをコンパイルしたライヴ・アルバム。サックスの音色はダークな正統派ジャズ・トーン。ライヴの熱狂を新鮮なまま収めた、MALTA快心のライヴ作品。