発売元 : 株式会社スペースシャワーネットワーク
TRACYのヴォーカルとベースが97年に結成したFUNGUSのベスト・アルバム。収容時間めいっぱいに詰め込んだ21曲は、すべてリマスタリングされた。キャリアは十分だけど疾走感と反骨心は衰えておらず、ガッツンガッツンいっている。
田口トモロヲ率いる“ばちかぶり”がナゴム・レーベルに残した、80年代中期の全音源をコンパイル。パンクからファンクへと移行したサウンドに伴う歌唱スタイルの変化が驚異的だ。ヴォリューム満点の2枚組。
メジャー時代の音源で構成された有頂天のべスト・アルバム。ヴォーカルのケラ選曲による作品で、タイトルの“Worst”とは裏腹に、シングル曲をはじめ彼らの代表曲が網羅されている。
80年代のインディ・ブームを代表するバンド、有頂天のメジャー時代の音源から、実験的な作品を中心に構成したアルバム。“Best”の文字にあえて反する破天荒な選曲が、彼らの本質を物語っている。
劇団☆新感線の公演で発表してきた楽曲からヘヴィ・メタル・チューンをセレクトし、いのうえひでのりがプロデュース。冠徹弥(vo)、MOMO(b)、梅棹裕也(ds)の元So What?組とK-A-Z(g/STAB BLUE)、岡崎司(g)が演奏。オマージュも見える爽快作。
大阪出身の二人と新潟出身の二人によって結成されたバンドのファースト・ミニ・アルバム。UKギター・バンドやエモ、パワー・ポップなどがミックスしたような音楽が展開されており、センスのいいギターのアレンジと、グッとくるメロディは魅力にあふれている。
スペインでの作品リリースや現地でのツアーも成功させた男女4人組パワー・ポップ・バンド、ONEPERCENTRESの2ndアルバム。アメリカで発表のコンピ盤に日本人として参加するなど、勢いに乗る彼らの注目作だ。エネルギッシュなサウンドが魅力。
名古屋発。中部地方を中心に活躍するゴリゴリの若手ハードコア・バンドを4バンド×2曲ずつ収録した、わかりやすいショウケースCD。全編重く速く、デス声とスクリームの嵐だが、音がクリアなので意外と聴きやすい。そのテの音に目がない方はぜひ。
関西のスキンズ・シーンの雄、ザ・ホークスの6年ぶりとなるセカンド・アルバム。ジャンルうんぬんといった議論を凌駕してしまう男気あふれるサウンドは、起伏が豊かなメロディの中に確固たる信念を映し出している。ライヴで鍛えられたタフさをエネルギーにしながら。
アメリカはオレゴン州ポートランド出身のロック・トリオ、31ノッツの5thアルバム。変拍子やノイズの多用、どこまでも秀でたメロディなど、その雑食的な感性および中毒性のあるサウンドがさらに進化をみせている。
93年に発表されたムーンフラワーズの1stアルバム。前作のカヴァー集でロック以外のファンも獲得した彼らが、サイケなジャズ・ロックやダブ・パンクなどをたっぷりと聴かせてくれる。
もはやベテランの域に達している人の作品とは思えないほど若い作風にまずビックリ。白根賢一、三浦俊一の二人と“バンド”的ノリで制作されたサウンドの華やかさや楽曲自体のクオリティの高さにも脱帽した。何より森若の歌声が変わらずキュートでウレシイ。★
PP&Mのポールによる、横田めぐみさんに捧げられた「ソング・フォー・めぐみ」であらためて音楽が持つパワーについて考える。表面的な声の大きさではなく、心の底からわき上がる情感をシンプルなサウンドで淡々と唄うことで、この曲に込められたメッセージが強く伝わってくる。