小説むすび | 著者 : アナ・キャンベル

片田舎で牧師の父と暮らすジュヌヴィエーヴ。素人歴史家の父の助手を勤め、いま取り組んでいるのは“ハームズワースの宝”と呼ばれる幻の宝飾品についての論文だ。一方、准男爵のリチャード・ハームズワースは、自身の出生にまつわる嫌な噂を払拭したいと、やはりこの宝を捜し求めていた。彼は別人を装ってジュヌヴィエーヴに近づき、誘惑の末に、宝を手に入れようとするが…心動かす甘い恋路を描いたＲＩＴＡ賞最終候補作！

シドニーは姉の借金を返すため、古城を訪れた。そこには顔に大きな傷痕のある孤独な男、ジョナスがいた。子爵の庶子として荒んだ生活を送る彼と一週間過ごせば、借金を帳消しにするという約束だ。だがジョナスが、意外な提案をする。彼はシドニーを誘惑するが、彼女の承諾がない限りはことにおよばない。ただし夜は同じベッドで眠ることー切なくも危険な、アナ・キャンベル版“美女と野獣”。はたして二人の恋の行方は？