著者 : アンドルー・H.ヴァックス
バークに接触してきた女はクリスタル・ベスと名乗った。ストーカーから女たちを守るための隠れ家を経営しているという。彼女に依頼され、バークはストーカーから一人の女を救いだした。腕前に満足したクリスタル・ベスは、彼女自身もある男から脅迫を受けていると告白する。男の正体を探るバークの前に狂信的なネオ・ナチ集団の影が!アウトロー探偵バークが身を挺して巨大な悪を討つ、シリーズ第10弾。
ぼくは自殺しそうな気がする。守ってほしい…ランディーと名乗る若者はバークに訴えた。彼の周囲で知り合いの若者が次々と自殺し、異常な事態に怯えたランディーは、母親の知人であるバークを頼ってきたという。死んだ若者たちの親から話を聞くうち、彼らが同じ精神科医の診療を受けていた事実が判明する。その背後には、残忍かつ非情な秘密が!心に癒せぬ傷を抱えたアウトロー探偵バークの苦闘。シリーズ第二期開幕。
“悪魔の子”ルークー自分の弟や里親の子どもを惨殺した九歳の少年は、自分が殺人を犯したことをまったく覚えていなかった。両親から受けた凄惨な性的虐待が原因で、多重人格者となっていたのだ。同じく虐待された経験をもつバークは、少年を救済し自らの過去に決着をつけるために、ルークを虐待した真の“悪魔”に罪を償わせるべく敢然と立ち上がった。自己の再生をかけたバークの熱き闘いを描くシリーズ第一期最終章。
うつろな心を持てあますバークのもとに、昔のムショ仲間ヴァージルの妻が訪ねてきた。彼女が預かっていた少年が連続狙撃犯の容疑をかけられ、ヴァージルとともに逃亡したという。旧友の求めに応じて、バークはインディアナへと急いだ。そこで出会った謎めいた美女ブロッサムの助けを借り、バークは真犯人を誘いだす奇策を練ることになったのだが…少年の自立と家族の絆をモチーフに、シリーズに新境地をひらく注目作。
愛するベルの死の衝撃から立ち直れないアウトロー探偵バークの許へ、幼なじみのキャンディから突然連絡が入った。怪しげな秘密教団に囚われた彼女の娘を助け出してくれという。超一流の売春婦になったキャンディの変貌ぶりに驚きつつも、バークは教団に赴き、娘の救出は成功したかに思えた。が、彼の前に恐怖の殺し屋ウェズリイが立ちはだかった。ニューヨークの暗黒街で非情な獣たちが闘いの血を流す、シリーズ第四作。
俺の名はバーク。ニューヨークの私立探偵だ。久しぶりに依頼人がお見えになった。フラッドと名乗るそのご婦人、見かけはムッチリして男心をそそるのだが、実は日本で修行を積んできた武術家。コブラとやらを探せというのがご依頼。そいつは幼児を強姦して殺すのと、アフリカの白人国家の庸兵として正義を行なうのが趣味とかで、これまた黒帯もんの武術家というのだ。こいつはヤバイ事件になりそうだ…。
俺にはダウンタウンの底辺でうごめく強力かつユニークなダチ公がいる。口はからっきしだが腕は無類の音無しマックス。孤独な巷の天才発明家、モグラ。「完全な女」になるのが夢の男娼、ミッシェル…といった面々に総動員をかけ、フラッド嬢の依頼に応えるべく、コブラのいぶりだしにかかったのだが、横合いから南アへの武器密輸の話を持ち込まれて…。まったく、一筋縄じゃいかないぜ、今度のヤマは。