著者 : 大石静
記憶を失っていく病の尚と別れ、完成させた小説『脳みそとアップルパイ』がヒットしてベストセラー作家となった真司。尚の元婚約者で主治医でもある侑市に背中を押されて、遂に尚との結婚を決意する。しかし、しあわせな生活もつかの間、尚と同じ病の青年・松尾や、真司の担当編集である水野に振り回される二人。さらに尚の症状は進行し、新薬の治験も対象外と告げられてー。目の前で大切な人が壊れていくなか、二人の未来のために何ができる?神様がくれた奇跡みたいなラストシーンを見逃さないで!
エリート医師と婚約し、仕事もプライベートも順風満帆の産婦人科医・北澤尚は、新居に荷物を運び込んだその日、無愛想な引っ越し屋・間宮真司と恋に落ちる。真司は、尚が暗記するほど大好きな小説で新人賞を取った、元・小説家だった。婚約を解消し、真司との愛に突き進む尚。しかし、しあわせの絶頂にある二人を襲ったのは、尚の若年性アルツハイマー病の発症だったー。次第に記憶を失っていく恋人との日々を残すために、真司が選んだ方法とは?気になる第5話途中までを収録。
中堅出版社の辣腕専務・るいは、十七歳年下の金融庁キャリア・行と出会う。彼に興味をもったるいは著書を出版し大ヒットさせ、時代の寵児にする。行には資産家の娘で子づくりにしか興味のない妻・万理江がいるが、るいと行は年齢差を超え、お互いを激しく求め合うようになる。けれど万理江の思いがけぬ反撃に遭い、二人は苛烈な運命に堕ちていく。
夫の実家、由緒正しきとんかつ屋「かつ源」に同居した美里。サラリーマン家庭に育った美里には、驚くことばかり。おまけに大家族だからプライバシーも全然守れない。実家のありがたさをしみじみ実感する美里だったが、頼りの実家も兄嫁が入って来てから、なんだかちょっとヘン。長年連れ添った両親にもあれこれ問題がおきてきた。夫婦ってなに。嫁ってなに。すっごく悩む美里…。
姑と突然、同居することになった長男の嫁美里。ちょっと古いけどステキな家に、おじいちゃんと夫の弟夫婦もまじえて6人の大家族。仕事しながら家事やって、強力な姑と対決してスーパーウーマン美里がんばる。ホームコメディドラマの小説版。