著者 : 小澤身和子
ホットミルクホットミルク
原因不明の病で歩けない母の治療のために、25歳のソフィアはイギリスから南スペインの町を訪れた。学者の道を諦めて介護する娘に、つらく当たる母親。夏の太陽と海の誘惑のなか、ソフィアは母をちょっと怪しげな医師ゴメスに診せつつ、地元の男子学生とドイツ人の謎めいた長身女性に惹かれてゆく。やがて彼女は自分を覆っている本当の痛みと向き合い、ある決断をするのだがー。
サワー・ハートサワー・ハート
ゴキブリまみれで毎朝起きる、貧しさの底をさまよう少女。文化大革命の凄惨な経験に縛られる不安定な親たち。一族の痛みの歴史の先端でツバを吐く子供たちの、酸っぱくひねくれた青春小説集。ロサンゼルス・タイムズ・ブック・アワード受賞。
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