著者 : 未定
私たちは失いながら生きている私たちは失いながら生きている
様々な依存症に苦しむ人々を救う『治し屋本舗』。そこに勤める嶋村羽音は、かつての自分と同じ症状に苛まれる対象者専門の治し屋として順調に仕事をこなしていた。そんなある日、社長の鬼塚から命じられた新たな案件の対象者、沢木聖人との出会いにより、重なる過去の自分、そして自分を絶望の底に追い込み完全に克服したはずの“失恋依存症”と再び向き合うことになりー。喪失の果て、最後にあふれる涙!いぬじゅんが満を持して贈る、再生の物語。
僕らに月は見えなくていい僕らに月は見えなくていい
バーで出会った兼業小説家・高崎に惹かれ恋に落ちた藍。酒に酔った高崎の言葉を「これは運命の恋」と信じ、彼と同居をはじめる藍だが、高崎という男は、多くの女に言い寄られそれを優しく受け入れても決して女を幸せにすることができないーそういう人間だった。しかしそんな高崎も戸惑わせる藍の無垢な愛情は、いつからか止まっていた高崎の筆を進める格好の題材となっていき…。櫻いいよが“恋”を知らない男と女の“愛”を描く、年の差恋愛ストーリー。
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