著者 : 生田直親
青函トンネル大爆裂青函トンネル大爆裂
青函トンネル中央部付近に異常湧水が発見された頃、竜飛岬側から怪しい3人の男が斜坑内へ侵入していった。同時刻、上野発下り超特急アカシア209号では、青函連絡船復活を叫び爆薬を仕掛けた男女四人組が新幹線を停止、乗客を人質にトンネル内に居座ってしまった。急増する異常湧水と爆破犯、侵入者の三重の危機に、全権を委託された副技師長・梶木はどう対処するのか!パニツク長篇。
八方尾根0.01秒の逆転八方尾根0.01秒の逆転
全日本スキー技術選手権大会の昨年度1位だった見城晃一(28)が、大雪山黒岳で滑降禁止の下山コースを降りたまま行方不明となった。翌朝、晃一はコースから外れた滝の上で、全裸死体となって発見された。警察は、道に迷い、雪中で錯乱状態になっての遭難死と結論した。だが、スキー界反主流の急先峰だった晃一に師事する多岐野純(23)だけは、彼の死に疑問を持った。そして、0.01秒差を競う技術選の優勝と死の謎を追う純の前で新たな殺人が発生した…。晃一が最後に一緒だったという謎の美女とは?事件の裏に隠された事実とは?スキーの名手である著者が7年ぶりに書下ろしたスキー・ミステリーの力作!
ソ連侵略198X年(下)ソ連侵略198X年(下)
米軍の要請に従い宗谷、津軽、対馬の三海峡封鎖に踏み切った自衛隊は、ソ連太平洋艦隊の北海道進攻に直面した。緒戦のソ連潜水艦による奇襲でレーダー網を寸断された東北、北部各方面隊は、手さぐりの陸海防衛を余儀なくされていた。さらに、ソ連軍に呼応する蠍(スコーピオン)グループは道内各地で蠢動、北海道は風前の灯となった。圧倒的なソ連軍の戦力から、北海道を守ることはできるのか?近未来パニック巨篇。