小説むすび | 古事記変幻妖魔の館・筑紫

古事記変幻妖魔の館・筑紫

古事記変幻妖魔の館・筑紫

出版社

徳間書店

発売日

1988年5月1日 発売

新月の妖しい光の下、魔性の巫子・嫦娥は短剣を片手に舞いを舞っていた。やがて銀色の刃物は、若い娘の胸に深々と突き立てられた。処女の新鮮な生血を浴び、ゾッとするような笑みを見せる嫦娥…。不可思議な力をもつ嫦娥と、比類ない強さの黒騎士を中心に、月族は、いままさに九州の地を平らげようとしていた。立ちはだかるのは、大和の日見子。霊力をもつ巫女同士の全面対決は、目前に迫っていた。日見子の軍に、タケトは在った。愛する娘を惨殺した嫦娥に、復讐を誓っていた。裂帛の気合とともに、豪剣・多雲が唸る。

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