小説むすび | 胡蘭伝奇抄(拷責篇)

胡蘭伝奇抄(拷責篇)

胡蘭伝奇抄(拷責篇)

著者

山口椿

出版社

徳間書店

発売日

1999年11月15日 発売

安史の乱は腐敗しきった玄宗皇帝の治世に鉄槌を下したかに見えた。年が明けて、皇族は延秋門から西へ逃亡した。都には今更とも言えるが、規範がなくなり、いやまさに乱れる。都落ちの一行にも敗戦は知れ渡り、血の気の失せた楊国忠宰相の大言壮語に従うものもいない。逆に血気だった衛士たちに両脚をくくられ、騎馬兵に引き回され悲惨な最期を。しかも、かつて後宮に君臨した貴妃の頸さえ。書下ろし残酷小説。

関連小説

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP