1998年1月15日発売
村上龍料理小説集村上龍料理小説集
料理をつくらない、しかし料理の真髄を知悉している料理人ー村上龍。ニューヨーク・パリ・ウィーン・リオ・ローマそして東京etc.を舞台に、男たちとは人生の懊悩を語りあい、女たちとは悦楽を分かちあうそのテーブルにこそふさわしい32の掌編小説をお届けしましょう。
インド三国志インド三国志
生き残る王子はたった一人。流血が王位継承の伝統であったムガル帝国に東インド会社を尖兵としたイギリスの魔手が迫る。アヘン戦争、明治維新へと続く歴史の前哨戦として、三百年を越えるムガル王朝滅亡のひき金をひいたのは誰か。インドは「我が青春の一部」と語る著者が熱き思いをこめて描く長編歴史小説。
胡蘭伝奇抄(地獄篇)胡蘭伝奇抄(地獄篇)
この時代地上最大の都である唐、長安。ここに平康坊と呼ばれ、皇城太廟署の角に接したところに巨大な遊廓があり、一般には北里とよばれた。酒の相手をする胡姫の数は多かったが、妓女は少ない。胡蘭はその妓女で、俊敏で白皙緑眼の絶世の美女、西域の歌舞奏曲を乞われて玄宗宮廷で教示した。気ままな妓女くらしが、性に合ってるのか相変わらず北里にあった。性の絢爛と退廃の腐臭が漂う伝奇巨篇書下し。
PREV1NEXT