1998年1月9日発売
冬の運動会冬の運動会
高校時代の万引事件のためエリート家庭から落ちこぼれた菊男は、ガード下の靴修理店の老夫婦のもとに入りびたっていた。そんなある日、ふとしたきっかけから、菊男は謹厳な祖父や、一流ビジネスマンの父のもうひとつの姿を知ってしまう。人間の本質と家族のあり方を追求して話題を呼んだ名作ドラマの小説化。
菊籬菊籬
「芸妓娼妓紹介業」の看板をかかげ、次々と貰い子をする父と、迎え入れる家族の葛藤、そして貰われてきた娘たちの哀しみ。複雑な家庭で共に暮した人々の人生を描いた表題作のほか、処女作「村芝居」、連作「宿毛にて」など、初期と円熟期の名品八篇を収録。宮尾文学の源流ともいうべき、ファン必読の短篇集。
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