2024年7月発売
ロンドンで見習い看護師をしていたフィーベは、病気の叔母の面倒をみるためサフォーク州の村へやってきた。口うるさく偏狭な叔母の世話は苦労つづきだったが、主治医ジョージの温かな見守りと励ましのおかげもあり、なんとか最期まで看取ることができた。ところがその直後、フィーベに思わぬ災難が襲いかかる。叔母が財産をすべて寄付したため、住む家を失ってしまったのだ!看護の勉強をやめてまで来たのに、1ペニーも遺してくれないなんて…。呆然とするフィーベに、ジョージが突然、驚くべき言葉をかけた。「僕らが結婚するのがいちばんいいと思うんだ」
幼い頃に実の母に捨てられたブライアナは、父の名前さえ知らない。21歳になったある日、母が遺した一通の手紙が弁護士事務所から届く。要領を得ない内容が気になった彼女は、冷血弁護士として悪名高きネイサンのもとを訪れた。ブライアナの母のことを知る彼は若いのに尊大で、はぐらかしてばかりで何も教えてはくれない。でも、彼の笑った顔は驚くほど魅力的だわ!彼女はネイサンの協力を得ながら、実の父を捜し始めた。ますます彼に惹かれていくブライアナはしかし、まだ知らなかったーネイサンと自分に、血のつながりがあるかもしれないことを!
小さな天使の存在が、二人の関係を変えるーシークレットベビー・アンソロジー!『シークの隠された妻』「ぼくたちはまだ夫婦らしい。正式な離婚手続が必要だ」突然訪ねてきたジャウルの言葉に、クリシーは驚いた。2年前、マルワン国皇太子の彼は挙式の翌月に忽然と姿を消したー彼女のおなかに双子を残して。やがて代わりに父王が現れ、無情にも結婚は無効だと告げたのだった。なのに今ごろ現れて離婚したいですって?しかし双子の子供たちの存在を知るやジャウルの態度は豹変し、離婚は撤回すると言いだした。彼の子ならばマルワン国で育てることが法律で決まっているというのだ。私から子供まで奪おうというの?『愛してると言えなくて』引退する雇い主から、学校を引き継ぐには誠実な相手との結婚が条件と言われた教師ベイリー。友人の勧めでゲイブと出逢って彼を愛するようになり、結婚を決めたー動機が仕事のためだと思われないよう、例の条件のことは隠して。だが期せずしてゲイブの知るところとなり、責められた彼女は家を出た。10カ月後。今日はバレンタインデー。ベイリーは赤ん坊を胸に抱き、懐かしい家をめざしていた。“生きたバレンタイン・プレゼント”を、ゲイブはどう思うだろう?そして今度こそ、私は彼を心から愛してると言えるかしら?
ニューベリー賞オナー賞受賞作!イギリスからの独立とともに、ふたつに分かれてしまった祖国。ちがう宗教を信じる者たちが、互いを憎みあい、傷つけあっていく。少女とその家族は安全を求めて、長い旅に出た。自分の思いをことばにできない少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる。
昭和初期の上州の山村を舞台に、現代では失われてしまった、美しい風景、自然への畏怖、家族や近隣の人々のぬくもりを鮮やかな筆致で描く。少年はまっさらの心で、いくつかの出来事を通して成長する。そして、死の淵から還ってなお反骨の精神を失わない老人との絆を通して、自らの生涯を切り開いていく「思考の礎」ともいうべき精神性を養ってゆく。
双子JKとの同居にも慣れ、公私ともに順風満帆な生活を送る、元・窓際編集の岡谷。彼はその日ー異国の地でバカンスを楽しんでいた。最初は双子と考えていた小旅行。ところがいつの間にか、行き先がハワイへ、そしてるしあたちも同行する豪華なものへと急転。おまけに開放感のせいか、現地では岡谷の心を射止めようと皆のアプローチが過激になりー!?「ねぇおかりん。えっちしよ?昔の女のことなんて、忘れさせてあげる」「わ、私も…私も!せんせえのこと、好きです!」無垢で可愛い双子JKとラノベ編集者が紡ぐ同居ラブコメディ、波乱の第2弾!
フィオナによってホームセンターごと呼び出された女子高生のマホは、困難に直面していた。迷宮の改装を急ピッチで進めるも、少人数での作業は予想以上に大変で、想定の甘さを痛感するマホ。人手も資金も足りず、期日までに終わるかどうか不安が増す日々に万事休すかと思いきや、ダンジョンの深層で倒した水龍の魔石がオークションで法外な額で取引されたことで資金の確保に成功する!それを元手に銀狼族の少年戦士ジガと彼が率いるパーティメンバー、マホと同じ日本から「勇者」として異世界転生したアイネの協力を得て人手不足も解消!急ピッチで改装を進め、ついにプレオープンを迎える!その攻略難易度の高さ故に、一度は廃れかけた『メルクォディア大迷宮』。マイナスイメージを払拭して、マホたちの手によって生まれ変わる。「ダーマ。大迷宮ダーマと名付けます!」これからが本当のスタートだ!
いわれなき婚約破棄を突きつけられている真っ最中に前世の記憶を思い出した公爵令嬢ゾーイ。厳しい受験戦争を戦い抜いてきた自慢の頭脳と機転で難局を華麗に回避してみせると、かばってくれた第二王子エーミールと婚約し、新しい人生を歩みはじめるー。聡明なる王子妃ゾーイの改革はやがて、国中に広がり悩める女性に次々と笑顔の花を咲かせていく。真面目に生きる人が必ず幸せな結末を迎える物語です。
かつてその世界で魔法と最強を極め、“賢者”とまで称されながらも『魔法戦闘に最適な紋章』を求めて未来へと転生したマティアス。幸運にも最強の紋章を手に入れたが、転生先の未来では魔法戦闘に最適な紋章が「失格紋」と扱われ、優れた魔法理論さえも退化させられていた。そこに魔族の陰謀を感じ取ったマティアスは、幾多の魔族の挑発を排し、古代文明時代の人物たちを学園に据えて無詠唱魔法復活の礎にすると、ガイアスを蘇生させて“壊星”を宇宙に還し、『破壊の魔族』をも退けた。ミョルと名乗る熾星霊と邂逅したマティアス。『侵略する者たち』の打倒という目的を果たすため、彼女と共に宇宙にある「母船」を目指す。魔法宇宙船で宇宙へと飛び立った一行に、「母船」から放たれた光の柱が襲い掛かる。敵の攻撃を掻い潜り「母船」へ到達したマティアスたちは、本拠地への潜入を開始するー!!