2024年7月発売
“いけにえまつり”-それは邪神へ供物を捧げる狂乱の儀式。凄惨な儀式に巻き込まれた少年・愛作は、大切な家族を失った。愛作自身は駆けつけた邪神ハンターに確保されるが、利用価値がないと断じられ、地下深くの廃棄坑に捨てられてしまう。地の底に棲むのは粘性の邪神眷属・ショゴス。愛作は一方的に捕食される運命ーだったはずが、利害の一致でショゴスと意気投合して!?互いの目的を果たすべくショゴスと運命をひとつにした愛作。その身に宿すは復讐の衝動と邪神に連なる超常の力でー!?クトゥルフ神話より出でし狂気の黙示録、解禁。
NYイベントでのデータ収集やステータス計測デバイスの発売、ついでに一坪農園の管理引き継ぎなどで、てんてこ舞いの芳村と三好。そんな中、二人が危惧していたとおり、プルトニウムをドロップさせようとする勢力が現れる。その確認を依頼されたDパワーズは、二十四層へと急ぎ入ダンするがープルトニウムのドロップをもくろむ組織の動機とは?果たして二人はプルトニウムのドロップを阻止できるのか?風雲急を告げる緊迫の第9巻。
闇の神が語ったのは、このゲーム世界“eternity”の創造理由と、兄である光の神の目的だった。光の神の野望を阻止しなければ現実世界をも支配されると言う。しかし急ピッチでエリア攻略を進めようとするも、光の神が遣わした新たな敵ー魔王の因縁の相手の姿をした、使徒が現れる。戸惑う魔王と修太郎。闇の神曰く、使徒に勝てなければ光の神には絶対に勝てない。修太郎は魔王たちの強化をするべきと判断し、一旦引くことにする。その一方、プレイヤーたちと効率よく情報共有するため、修太郎はギルドを立ち上げる。紋章、黄昏、八岐、aegis、すべてこの世界から脱出するため修太郎のギルドでついに集結することになりーデスゲーム世界に囚われた、ひとりの少年と仲間たちの成長冒険譚、結束の第8弾!
グランベル伯爵家を立て直した俺は、自らの可愛さを武器に、本来相容れないはずの貴族派令嬢たちともマブダチになり、引きこもりの王女様を社交界デビューさせ…ついには王家をも救ってしまうことに!?魔法や優れた頭脳があるわけでもないのに、気付けば誰もが彼女を慕い集まってる…この国の未来を左右するのは、ユミエちゃん(俺)の可愛さなのか!?常軌を逸した改革速度に、皆唖然!!
ダンジョン適合者「探索者」である六槍大地は仲間と共に異世界での『限界突破イベント』を次々とこなし、本来なら25である上限をはるかに超えた40レベルへと到達していた。そんな大地たちに新たに与えられた経験値獲得ミッションは世界樹へ向かうというものだった。そこで彼らは世界樹に起こった異変を目の当たりにすることになるー。
大陸の北部には人間と、羽毛に覆われた巨大なレコン、火を自在に操るトッケビの三種族が暮らしている。そして南部の密林には、三種族と敵対する、鱗をもつナガが棲まっていた。北部と南部を隔てる限界線にほど近い、砂漠の端にある“最後の酒場”に三種族からそれぞれ一名ずつー人間のケイガン、レコンのティナハン、トッケビのビヒョンーが集まった。彼らはあるナガを北部に連れていく“救出隊”として、砂漠の向こうのキーボレンの密林を旅することに…。そのころ、キーボレンの密林にあるナガの都市ハテングラジュでは、ナガの少年リュンが心臓を摘出される恐怖に震えていた…。大人気『ドラゴンラージャ』著者による、話題の韓国ファンタジイ『涙を呑む鳥』、刊行スタート!
大陸の南部に棲むナガは、成人を迎えると、都市の中心にある“心臓塔”で心臓を摘出する。そうすることでほぼ不死となるのだ。だが、少年リュンはその心臓塔で、滅多にありえないはずのナガの死を目撃する。そして、友人の代わりに故郷を発ち、密林を北上することになる。旅の途中、リュンは人間のケイガン、レコンのティナハン、トッケビのビヒョンの三名からなる“救出隊”と出会い、ともに北部へ向かって限界線を越えるのだが…。一方ハテングラジュでは、リュンが敬愛する姉サモが、暗殺剣シクトルを手に、リュンを追って北へと向かう…。大型ゲーム化決定!韓国で100万部突破のベストセラー・ファンタジイ!
天下布武を目指す織田信長は、積年の宿敵石山本願寺を制圧するため、兵糧攻めを続けていた。陸からの物資は押さえたものの、海路が止められない。業を煮やした信長は、本願寺を支援する毛利の補給船を全滅させるよう、伊勢志摩の九鬼水軍に厳命する。ところが天正四年(一五七六)、木津川沖で九鬼水軍は、毛利軍擁する村上海賊に惨敗。陶器に火薬を詰めた焙烙玉によって焼き尽くされたのだ。この大敗から信長は、船が木造だから燃えると思い至る。ならばと、九鬼嘉隆と滝川一益に鉄甲船の建造を命じ、捲土重来の時を待つー。織田信長と九鬼水軍の仰天の知恵と活躍を描く、未曾有の歴史時代小説。
20世紀の『戦争と平和』、大戦争をつらぬくヒューマニズム。『人生と運命』の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。現代ロシア文学の金字塔、スターリングラード二部作ここに完結!
門兵として働く、しがないモブ兵士ー実は最強の兵士だった!?ある日、シルヴァは生前ドはまりしていたゲーム内のモブ兵士へ転生したことに気づく。危険な世界で身を守るために、ゲーム知識を使って最強に至るも、シナリオを乱さないために真の実力を隠していた。しかし、ひょんなことから勇者でも苦戦する強大な魔族を、あっさりと斬り倒してしまう。しかも、推しヒロインの目の前で…。それを機に彼の実力は次第に知れ渡ってしまいー!?推しのために、最強のモブ兵士が実力を発揮するヒロイックファンタジー!
北海道・静内の牧場で「幻の三冠馬」を父馬に産まれたシルバーファーン。牧場長の菊地俊二は、その身体能力に期待をかけつつも性格の難しさに課題を感じていた。懐いている牧場従業員のアヤの素行も悩みの種である。馬主となったのは、茨城県・美浦の二本松調教師と牧場を訪れた、競馬には素人同然の広瀬夫人。ファーンの担当には調教助手の“鉄子”が任命され、俊二の兄である菊地俊基騎手とのコンビで順調に戦績を重ねていくが、大事なレースで運命が急転し…。馬とともに歩む日々は、煌めきに満ちている。波乱の日常と爽やかなラストが胸を打つ、新たな馬文学!
東日本大震災の翌年、2012年夏。都内で起きた四件の殺人。被害者は全員、四半世紀前の都内飛翔弾事件の容疑者だった。同一犯か、別個の事件なのか。そして犯人の動機は?捜査一課理事官の高峰、目黒中央署署長の海老沢。病を得、妻との別離の予感を抱え、激変する時代に翻弄される二人の刑事は、それでも警察の未来を見据え、後進に背中を見せ、最後の戦いに臨む。
東京地方裁判所、104号法廷。史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが立ち上がり、法廷を瞬く間に占拠した。「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」前代未聞の籠城事件が発生した。スズキタゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いがふたたび始まる。一気読み率は100%、面白さは前作200%増のノンストップ・ミステリー!
団地の僕たちは、どうしてあんなに馬鹿で痛くてゴキゲンだったんだろう。宿敵・管理人との対決、雑木林のひょうたん池の謎、捨て犬失踪事件、テレビゲーム禁止令…。喘息持ちの気弱な少年・蓮が、悪ガキの世界へ踏み出す冒険の一歩。『荒地の家族』の新鋭による芥川賞受賞第一作。
調教師の男とその犬グレイスが深山で遭難した。劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での壮絶なサバイバル。そこに露呈した「命」の本質とはー。現代の東京にシャーマンと革命の時空を出現させ、選考委員の高評価を得た新潮新人賞受賞作「シャーマンと爆弾男」を併録。