おむすび | 2025年12月10日発売

2025年12月10日発売

順風満帆〈クラウド・ナイン〉順風満帆〈クラウド・ナイン〉

著者

波木銅

出版社

文藝春秋

発売日

2025年12月10日 発売

『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で第28回松本清張賞を受賞しデビュー、2026年1月に同作の実写映画が公開される新鋭・波木銅、待望の新作! 『万事快調』の書き下ろしスピンオフ短篇「順風満帆〈クラウド・ナイン〉」を筆頭に、 まともなだけじゃ生きていけない現代を、必死にサバイブするあなたに贈る“劇薬”小説集! ◆収録作 ・順風満帆〈クラウド・ナイン〉(『万事快調』スピンオフ) 夜な夜なクラブで開催されるMCバトルイベントで出くわしてしまった、教育実習生の私と、クラスの素行不良児。ステージ上での短い対話篇が始まる ・ラッキーパンチ・ドランカー ラッキーでプロボクサーになった僕と、理想の恋人・りゅーちゃん。才能を見いだせないボクシングを続けるべきか、それとも…… ・結局のところ、わたしたちはみな 「ぼく、漫画描いてるんですよね」馴染めないバイト先の同僚が描いているのは、“すべて嘘”の猫との暮らしだった ・フェイクファー 「裁縫は暴力の逆なんだ。だから好き」大学時代に所属していた〈着ぐるみサークル〉の仲間が自殺したらしい。でも、なぜ? ・楽園ベイベー いじめられっこの僕を助けてくれた〈美容師兼探偵〉を名乗る謎の女・らいか。妹の行方を追う彼女に手助けを求められ…… 一筋縄ではいかない現実は、裏をかいてそのまま振り切っちゃえ。 順風満帆〈クラウド・ナイン〉 ラッキーパンチ・ドランカー 結局のところ、わたしたちはみな フェイクファー 楽園ベイベー

spring another seasonspring another season

著者

恩田陸

出版社

筑摩書房

発売日

2025年12月10日 発売

恩田陸の新たな代表作・バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ刊行! “けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。 互いを理解するために、対話するために。 二人の神に近づくために。” シリーズ累計11万部! 2025年本屋大賞にノミネートされた傑作バレエ小説『spring』。 本編『spring』では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一編「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すところなく完全収録。 ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き(電子版には収録なし)。 1 H. H.邸におけるチャリティー・ディナー・パーティ 2 私の青空  3 反省と改善  4 夜明けの光  5 眠りの森  6 DANCE in Matisse 7 梅の木、桜、林檎の木 8 砂金採り 9 石の花 10 プレパラシオン XI 新芸術監督へのインタビュー XII すべての山に登れ

十五年の石化から目覚めた元王女は、夫と娘から溺愛される十五年の石化から目覚めた元王女は、夫と娘から溺愛される

王太子である異母兄に嫌われ、王宮を離れて修道院の司祭として働くラプラディア王国第一王女カミラ。ある日、自身を慕ってくれる異母妹に、婚約者として平民の少年騎士、ルクレツィオを紹介される。年も近く、お似合いで仲の良い様子の二人を祝福していたカミラだったが、父である国王が崩御し横暴な兄が即位した途端、異母妹とルクレツィオは婚約破棄させられる。挙句、カミラにはルクレツィオとの結婚の命令が下った。 カミラは、ルクレツィオは美しい妹ではなくて八つも年上の自分と結婚せざるを得ない上、自分が兄に嫌われているせいであたえられるはずだった爵位の格が落ちてしまったと気に病み、自然とルクレツィオとの距離が離れてしまう。ルクレツィオがあまり多くを語らないことや王族と平民の感覚の違いなどもあり、きちんとした交流もできないまま結婚生活もぎこちないものに。 白い結婚での離縁で彼を解放することを考えるカミラだったが、ルクレツィオが二年の遠征へ赴くこととなり、出発前夜二人は結ばれることになる。 そしてその一夜で、カミラは娘ディアドラを授かった。 懐妊をきっかけにルクレツィオとも手紙での交流ができ始めたカミラは、生まれた可愛い娘に夫の肖像画を見せて育て、幸せで満ち足りた日々を過ごす。そして、ディアドラのためにもルクレツィオと向き合いなおすことを決心して、彼の帰還を心待ちにしていた。 しかし、もう少しでルクレツィオが帰還するという日の夜、その大切な娘を狙う襲撃者がーーーー!? ディアドラを守るため必死に抵抗したカミラは、身代わりとなって毒を受け、体が石化してしまう。 それでも、急いで駆けつけてくれたルクレツィオにディアドラを託し、カミラは娘を守れた安堵の中眠りにつく……。 ……そして、カミラが目覚めたとき、すでに十五年の年月が経っていた。 目覚めた彼女を待っていたのは、年齢差が逆転した夫と美しい女性に育った娘だった。娘の口から語られる空白の日々、夫から寄せられる溺愛の感情。十五年が経過した感覚のないカミラは困惑しつつも、家族のそろった幸せな日々を噛みしめてーーーー! これは時を超える夫婦と家族の、温かな愛の物語。

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