2025年5月27日発売
とある小説の世界に悪役令嬢として転生したローニャ。彼女は、恋人から婚約破棄を言い渡されたのをきっかけに、息苦しい生家を飛び出し、田舎街で喫茶店をオープン! まったりとした日々を過ごしていた。けれど元婚約者とその恋人は、なぜかローニャのもとを訪れ、絡んでくる。そんなある日ローニャは、友人のレクシーから、龍神の生贄となる定めを負った少女ーー贄姫を助けてほしいと頼まれ、龍雲の国に行くことに。前世の日本を彷彿とさせる和の雰囲気とお祭りグルメを楽しみつつも、生贄の役割を全うしようとする贄姫と、自分の生きざまが重なってーー。人気のもふもふファンタジー、大波乱の第6幕!
人も、あやかしも、お部屋探しは「阪神ホームズ」へ。 過去あやかしのせいで大事な人間を失った白澤(はくたく)は、同じ出来事を引き起こしたくないと、導(とおる)へ「阪神(はんしん)ホームズ解雇」を告げる。一方的な通告に当然納得がいかない導は、己の居場所を守るため白澤へ真正面からぶつかるが…。白澤の本音、導の過去ーー。それぞれの想いが織り成す、賑やかで穏やかな物語、最終巻。
高2の女の子・蛍は修学旅行の途中、交通事故に遭い、命を落としてしまう。そして、案内人・クロが現れ、この世に残した未練を3つ解消しなければ、成仏できないと蛍に告げる。蛍は、未練のひとつが5年間片想いしている蓮に告白することだと気づいていた。だが、蓮を前にしてどうしても想いを伝えられない…。蛍の決心の先にあった秘密とは?予想外のラストに、温かい涙が流れるーー。3万字増の加筆修正と、書き下ろし番外編を加えた完全版!
幼いころから触れた人の余命が見える高2の瑞季。そんな彼は、人との関わりを極力避けていた。ある日、席替えで近くなった花純に「よろしく」と無理やり握手させられ、彼女の余命が少ないことが見えてしまう。数日後、彼女と体がぶつかってしまい、再び浮かびあがった数字に瑞季は驚く。なんと最初にぶつかったときより、さらに余命が1年減っていたのだったーー。瑞季がその理由を問うと彼女からある秘密を明かされる。彼女に生きてほしいと奔走する瑞季と運命に真っすぐ向き合う花純の青春純愛物語。書き下ろし番外編を加えた単行本で再登場。
黄金のタンポポを探し求める茜が迷い込んだ世界では、かつてダンデリオン招致の為に バトルを繰り広げた歴代の王族たちがいた…。そこに現れたのはこの空間を創造した と言う謎の男。メイド服の茜に向かって男が言い放った言葉は!? そして櫻田家とファレンハイト家の戦いの裏で明かされる、茜たち王族の能力の秘密!? 混迷極める異能王族大乱戦、どうぞお楽しみに!!
「mirai」として活動するわがまま歌い手のみきと、 素人ながらにマネージャーを買って出た陰キャ高校生のつむぎ。 ダメ人間作曲家と愉快なクラスメイトたちを仲間につけ活動が軌道に乗り始めた矢先、 みきはかつてのマネージャー・あかねからタッグ再結成を持ちかけられーー。
知識はあるのにエロを全く理解できていない漫画家の江口ヒビキ。 エロとは一体何なのか悩むヒビキは、同じくエロについて悩むサキュバスの夜咲ミアに出会う。 どこか似た二人は「真のエロ」を理解するため協力することになるのだが…?
海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。 第5期第1回配本! アメリカン・ホラーの巨匠、マンリー・ウェイド・ウェルマンが贈る幻の連作、遂に邦訳! 魔人、ヴードゥーの精霊、異形の存在〈ショノキン〉…… 得体の知れない魔物に、論理と魔術と肉体の力で挑む ハードボイルド探偵、登場! 人ならざるものの恐怖に向き合う 珠玉の8編! ================= 暗い部屋が泳いだ──文字通りに。 サンストーンの頭の上のどこかから、生あたたかい水しぶきが降ってきた。 透過性のある、蛇の群れを思わせるものが現れた。 身を守るため、サンストーンは本能的に両手を挙げた。 右手にはパイプがあり、パイプはまだ煙をあげていた。 水は火を制す!──しかし、本当の水ではなく、水の感触だけだった。 そこにサンストーンの付け入る隙があった。 〈ショノキン〉の魔術から抜け出す隙だ。 捻じくれ、のたうつ触手が迫る中、サンストーンはパイプを咥え、煙を吹かした。 部屋が祓われた。 何事もなかったかのようになった。 サンストーンはパイプから灰を落とし、煙草を詰めてから、火を点けた。 ================= 「いいや、まだ先がある」ノービエは反論すると、読み進めた。 「ここを見てほしい。第六節が始まるところを。 『ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。 その名をヨハネ(John)と言った……』」 ジョン(John)・サンストーンは手を伸ばすと、聖書を閉じた。 「私はずっと、自分の名に恥じぬように努めてきた」 彼の言葉は優しかった。 「いつか、この志を果たせるかもしれない。多少なりとも、ね」 ================= ーーーーーーーーー ◎目次 「ヴードゥーの踊り子イリュリア」 「ジョン・サンストーンが遺贈されたもの」 「死人の手」 「魔人ロウリー・ソーンふたたび」 「〈ショノキン〉ども」 「きわめつけの困難」 「〈ショノキン〉の街」 「ダ・ヴィンチの円盾」 コラム=〈ショノキン〉とジョン・サンストーン/渡辺健一郎 解説=ハードボイルド心霊探偵ジョン・サンストーン、ここに見参!/岡和田晃 ーーーーーーーーー 「ヴードゥーの踊り子イリュリア」 「ジョン・サンストーンが遺贈されたもの」 「死人の手」 「魔人ロウリー・ソーンふたたび」 「〈ショノキン〉ども」 「きわめつけの困難」 「〈ショノキン〉の街」 「ダ・ヴィンチの円盾」 コラム=〈ショノキン〉とジョン・サンストーン/渡辺健一郎 解説=ハードボイルド心霊探偵ジョン・サンストーン、ここに見参!/岡和田晃