はつゆきさくら
初雪から桜まで、卒業おめでとう
「河野初雪」は、白咲学園3年生。進学校には珍しい不良学生。
卒業が危ないと言われ、今日もイヤイヤ授業に顔を出す。
今年最初の雪が降った12月。
初雪は旧市街の一画で、真っ白なドレスを着た美しい少女に出会う。
雪に降られながら、少女は一匹のウサギを探して街をさまよっていた。
一夜の不思議な出会い。
そして数日後。学園にドレスの少女、「桜」が転校してくる。
最後の冬へ、初雪を連れて行くために。
めぐる春夏秋冬。
終わる1095日。
やがて冬を越えて、春が訪れる頃。
ついに積もることのなかった雪の思い出を抱いて、
少年は立ち尽くす。
『初雪から桜まで 卒業おめでとう』
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