蛇香のライラ 〜 Trap of MUSK 〜 通常版
甘美な罠に絡まれるのは誰か --
今宵、ライラ(一夜)の宮殿で、魅惑のムスクが香り色づく
オトメイト×フロンティアワークスのNEWゲームプロジェクトの第3弾タイトル。
PC(Windows専用)ソフトの全3巻を一つにまとめて、Nintendo Switchで登場!
追加要素も予定しています。
アラビアン×官能×三角関係をテーマに、【ターゲット×スパイ(主人公)×クライアント】の組み合わせの三角関係を展開。
キャラクターデザインにはユウヤ氏を迎え、嬌艶な主人公と、個性豊かな攻略対象たちとのワンランク大人向けの乙女ゲームとなっております。
□物語ーーーーーー
四方を砂漠に囲まれた熱砂の国ーーシャナーサ王国
名君と名高い王“ライザール・シャナーサ”の統べる国の一角に、その店はあった。
《ショーサロン・カマル》
《妖美な夢》が見られると有名な其の店では、様々な思惑を持った男たちで夜な夜な賑わっていた。
ある者は一夜の夢を見る為に
ある者は己の私欲と野望を満たす為に
ーーある者は、嬌艶の美女と名高いカマルいちの踊り子ーー“舞妖妃”を一目見る為に。
ただし、美しい花には“毒”がある。
甘美な香りに夢中になっているうちに、致死量を超えてしまうような猛毒が。
“舞妖妃”にはもう一つの顔があった。
それは“密偵”(スパイ)だ。
美しい花は今日も依頼を受け、密愛の罠に獲物を嵌めていく。
ーーある年の7月。
シャナーサ王国で『世界次世代指導者会議』が開かれることになり
思いもよらない依頼が“舞妖妃”の元に舞い込んでくる事となる。
贅の限りを尽くしたヒラール宮殿を舞台に、
《9日間》の凄絶なスパイミッションが幕を開けようとしていた。
「殿下、ご自分の気持ちに素直になられてはいかがですか?」
「さあ、私の目を見て。身も心も、私は全て貴方のモノーー」
蛇のように絡まり逢った毒牙は解けるのか。
今宵、ライラ(ルビ:一夜)の宮殿で、魅惑のムスクが香り色づくーー
●「第一夜 ヨーロピアン・ナイト」あらすじ●
ルーガン王国の第一王子ーー“ヴィンス・ルーガン”
苛烈な冷酷さと蜂のような鋭利さを持つ第一王子は、領土拡大のためなら手段を選ばないことで有名だった。
今回の『世界次世代指導者会議』が終われば、軍国主義国家と名高いルーガン王国の国王に即位するという。
彼は、会議を前哨戦とするべく気を引き締めていた。
そんなヴィンス王子とは真逆に、羽を伸ばす気満々の側近。二人は共にシャナーサ王国へやってくる。
ーー会議2日目の朝。
前日夜に催された歓迎パーティーで飲みすぎた為か、ヴィンス王子の目覚めは、爽快とはいい難いものだった。
だが、その気怠さもあっという間に吹き飛ぶ。
いつの間にか見知らぬ女が部屋の中に入ってきていたからだ。
「勝手に女を私の部屋に入れるな。不愉快だ」
睨みつけながらも、ヴィンス王子は自身に訪れた変化に戸惑っていた。
喉の渇きにも似た抗いようのない欲望が、自らの理性を蝕んでいくのを感じたから。
ーー時は遡って会議開催の1週間前。
《ショーサロン・カマル》にとある客が訪れた。
“舞妖妃”の本来の姿。密偵としての彼女に仕事を依頼するために。
攫われた妹を助けて欲しい。それが今回のミッションだった。
依頼人は“ロラン・クライデル”--亡國の第三王子だ。
「……ねえ。ようやく、君を助けることができるよ……」
女を愛したことがないターゲットと、女の愛し方が歪んでいるクライアントとの
ヨーロピアン・トライアングル
渇愛の生贄に壊れるのは誰かーー
●「第二夜 アジアン・ナイト」あらすじ●
鱗帝国の皇太子ーー“鱗 皇驪”
鱗帝国の太子ーー“鱗 希驪”
広大な領土を有する鱗帝国の跡継ぎの二人は、腹違いの兄弟だった。
皇太子・皇驪は穏やかで人徳が厚く、その弟・希驪は誰とでも親しくなれる気安さがあった。
二人は皇太子の妃候補と共に、『世界次世代指導者会議』へ出席すべくシャナーサ王国へやってくる。
ーー会議開始前日の昼。
たまたま訪れたシャナーサ王国の市場で、皇驪は愛読書『白蛇伝』の主人公”白娘子”を象ったかのような女性と出会ってしまう。
「そなたは、白娘子! ようやく会えた。私の運命の人ーー」
ーーその日の夜。
運命的な出会いにより骨抜きになってしまった兄が会議で失態を犯すのではと心配した弟・希驪は、単身『白娘子』を探しに行く。
たどり着いたのは、《ショーサロン・カマル》
店主に声をかけられ、あれよあれよのうちに“舞妖妃”に依頼をすることに。
「……こう兄のことを誘惑して、その後手酷くフッてやってよ。
あの『白娘子』信者に、現実を見せてやりたいんだ。
純愛なんてこの世にはないんだっていう現実を、ね」
女の愛し方が奇異なターゲットと、女の愛し方が軽薄なクライアントとのアジアン・トライアングル
寵愛の遊戯に耽けるのは誰かーー
●「第三夜 アラビアン・ナイト」あらすじ●
シャナーサ王国の国王ーー“ライザール・シャナーサ”
富国にし、会議を開催させた立役者であるライザール王は自身の政策の強引さに一部の貴族らの中に反発が芽生え初めているのを感じていた。
彼らの反発を抑える手段は、ただ一つ。国の有力者の娘との『結婚』だ。
ーー 会議1日目の夜。
各国の王子を歓迎する宴でライザール王は自身の婚約者を発表する。
彼女が、今日の昼に入れ替わっていることも知らずに。
「私を誘惑してどうする気だ。
だが、その程度では全くそそられないな。
-- もっと私をその気にさせてみろ」
ーー 時は少し遡って、前日。
《ショーサロン・カマル》の踊り子“舞妖妃”に、密偵としての依頼が舞い込む。
それは、王の婚約者を肩代わりして欲しいというもの。
駆け落ちを計画する婚約者は、逃げる間の時間稼ぎを依頼しに来たのだ。
その依頼には、“舞妖妃”すらも知らないもう一つの目的があった。
ーー 暗殺を成功させるために、ターゲットを骨抜きにするというミッションだ。
「チッ……アイツの手なんか借りなくても十分だ。
アイツが誘惑する必要なんかない。……先に、オレが殺してみせる」
女の愛し方が強引なターゲットと、ただ一人の女のみを愛するクライアント?との
アラビアン・トライアングル
共犯の仮面に溺れるのは誰か --
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