明治活劇 ハイカラ流星組 -成敗しませう、世直し稼業ー
夜に紛れて帝都にはびこる闇を晴らす
<あらすじ>
帝都・新橋にある長屋で母と二人暮らしをしている主人公。
父を事故で亡くし、病弱な母を支えるため働いて生計を立てていた。
拾六になった主人公は、毎日通う神社で聞き慣れない言葉を耳にする。
「こんな時、流星組に頼めればな……」
いつもの日が続く。生活は貧しく母の薬代もままならない毎日ーー
時折すれ違う人力車、そこに乗る洋装の婦人たちの姿に思いを馳せた。
(洋装のご婦人と殿方が踊る夜会、か……いいなぁ……)
そんな或る日、仕事を終えて帰宅すると一着の洋服が届いていた。
差出人は不明。「これを着て今度の采(さい)緑館(りょくかん)の夜会に参加されたし」と
たったひと言だけ書かれた手紙が添えられていた。
迷った末に主人公は送られた洋服を身に纏い、夜会に参加することに。
踊った経験もなく、慣れない衣服と圧倒される建物に戸惑っているとーー
「……お前の父の死の真相が知りたくないか?」
背後から謎の男にそう声を掛けられるが、振り返ると誰もいなかった。
長屋に戻った主人公は父の死について母に問い詰めると驚くべき事実を知る。
父の死の真相、そして父の無念を晴らす為、
主人公は思いを共にする仲間達と立ち上がることにーー!
<ハイカラ流星組>
それぞれの目的の為に集まったハイカラ流星組は、人々の恨みや辛み、時には悩みを
解決すべく、隠密に活動する集団。
彼らのすることは悪人の「成敗」ですが、敵を捕捉して警察に突き出すまでを
成敗と呼称しています。悪人を成敗するのだから自分達が罪を犯してはならない、
という考えをモットーにしている集団です。
<舞台>
明治時代の帝都で繰り広げられる物語を描いています。
帝都・新橋を中心とした庶民の生活から銀座などの西洋感漂う町並など色々な場所が登場します。
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