著者 : うえお久光
『ヴィークル』、それは自分自身を『乗り物』のように知覚させる違法の『サプリ』。それを用いて行うゲームが“ヴィークルレース”-生まれてくるすべての子供が先天的な“欠陥”を持ち、『サプリ』と呼ばれる補助剤の助けがなければ感情を制御できなくなった近未来。仲間とともに“ヴィークルレース”に興じる少年、羽鳥カナミは、ある夜、不思議な少女と出会う。少女の名前は出雲ミクニー“新世代”と称される歌姫との邂逅は、羽鳥になにをもたらすのか。レースの先に待ち受けるのは、栄光の未来かそれともーうえお久光が贈る青春爆走劇。
自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。クラスでは天然系(?)少女としてマスコット的扱いを受けるゆかりだが、しかし彼女の周囲では、確かに奇妙な出来事が起こっている…ような?イラストは『JINKI』シリーズの綱島志朗が担当。「電撃文庫MAGAZINE増刊」で好評を博したコラボレーション小説が、書き下ろしを加え待望の文庫化!巻末には描き下ろし四コマのほか、設定資料も収録。
頻繁に現れる幻覚に、だれもがかけているメガネー文化祭開催を目前にひかえ、街全体で奇妙な出来事が起こっている日炉理坂。その裏側で、『ノットB』の所在を突き止めた日本政府『内閣情報調査室/別室』は、いよいよ接触を試みようとしていた。二つに分かれた“It”とともに、冬月日奈復活の鍵となる魂エネルギーの半分を持ち去った『ノットB』。堂島コウが信念を貫けず、失意のどん底にある一方で、その“分身”である『ノットB』は、いったい何を思うのか?ますます目が離せない、人気シリーズ新章第6弾。
赤松祐樹に“シフト”していることを打ち明けたクラスメイトの高嶋空。彼女もまた祐樹たち同様「夢の世界」を冒険する少女だった。だが、何故か空の“シフト”は他者とは異なり、ことあるごとに身体が激しい“痛み”に襲われる。奇妙な現象に悩まされながらも祐樹の勧めもあって、空は向こうの世界で出会った女戦士・カレンとの旅を続けていくが、その旅はやがてーはたして空の身体に何が起こっているのか?『悪魔のミカタ』の著者・うえお久光が贈るモダンファンタジー、第3弾。
高校生の赤松祐樹は、「“シフト”世界」では半人半獣のトカゲ男・ラケルとして隠者のような生活を送っていた。だがしかし、異世界の出来事が現実世界に“侵触”をはじめたとき、ラケル=祐樹は一つの決断を下す!「夢の世界」では獅進リカルトと対峙し、「現実世界」では日野鷹生との勝負に臨む。徐々に明かされるラケルの過去と、世界の“クリア”にかかわる、『魔王』と『勇者』、そして『姫』の存在ー。はたして世界はクリアされるのか?『悪魔のミカタ』の著者・うえお久光が贈るモダンファンタジー、第2弾。
一部の若者たちの間で起こった不思議な現象ー眠るとRPGにも似たファンタジー世界へ“シフト”し、そこで、もう一つの生活を送る。なぜこの現象が起こるのかは分からない。たった一つのヒントは、“シフト”する時に聞こえる「世界はクリアを待っている」という言葉だけだった…。「現実世界」と「“シフト”世界」、眠るたびに二つの世界を行き来する、少年少女たちの“日常”と“冒険”を描く。『悪魔のミカタ』の著者・うえお久光が贈るモダンファンタジー第1弾。
『ノットB』の誕生により、日奈復活に必要なエネルギーの半分を奪われてしまった堂島コウ。己の無力さを思い知ったコウは、自分を支えてくれた舞原イハナに告白し、二人は付き合うことになった。そこで問題になってくるのが、コウの「公式の恋人」であるイハナの姉・サクラの存在ー海外に出かけていた彼女が、文化祭を前についに帰ってくることに。イハナのため、自分にけじめをつけるため、コウはサクラに別れを告げようとするが…。一方、町では奇妙な体験をする人たちが増えていた。それはまるで、なにかの“前触れ”であるかのようにー人気シリーズ、新章第5弾。
知恵の実“グレイテストオリオン”の影響で、“熱血化”傾向にある日炉理坂高校の生徒たち。そんな中、みークル部長・朝比奈菜々那の提案によって、急遽、舞原イハナと菜々那の次期生徒会長の座を賭けた体育祭ー『紅白祭』が開催されることになった。白組リーダー・イハナの策略や、赤組・小鳥遊の活躍もあって、白熱する後半戦の試合展開。生徒たちの“熱血化”にもますます拍車がかかり、それはやがて…。そして、堂島コウと葉切洋平の決着の行方はー?人気シリーズ新章第4弾!スコルピオン編もいよいよクライマックス。
知恵の実“グレイテストオリオン”の影響で、“熱血化”傾向にある日炉理坂高校の生徒たち。そんな中、みークル部長・朝比奈菜々那の提案によって、急遽、舞原イハナと菜々那の次期生徒会長の座を賭けた体育祭ー『紅白祭』が開催されることになった。多数の票を集め、白組・イハナに約二倍の戦力差を付けた赤組・菜々那。真嶋綾と小鳥遊恕宇の二人も赤組となり、堂島コウの動向に注目が集まるが…?たまった欲求はスポーツで発散だ!?今ここに、日炉理坂高校史上かつてないイベントが幕を開ける!人気シリーズ、新章第3弾。
“死んだ恋人・冬月日奈を生き返らせる”-堂島コウの願いが叶うかどうかは、皮肉なことに『イブ』と呼ばれる異性の存在にかかっていた!悪魔ベルゼバブからその事実を聞いた小鳥遊恕宇、真嶋綾、舞原イハナー『イブ』候補の資格を持つ三人の少女たちは、それぞれの決意のもと、三日間、順番に、コウにアプローチをかけることになったのだが…。一方、全ての事実をナイショにされた堂島コウ。己の身体の異常に加え『イブ』候補たちの“本気”のアプローチを前に、さすがの『悪魔のミカタ』もとうとう我慢の限界かー!?人気シリーズ、新章第2弾。
666-それは『黙示録』に語られる『獣の数字』。その数字の示す存在が現れたとき、世界は崩壊し、竜の権威を代行する獣の王国が誕生するー。ザ・ワンを倒し、自らの願いをかなえるのに十分な程の、莫大な魂エネルギーを手に入れた堂島コウ。その後、ある異常な状態に陥ったコウには秘密のうちに、アトリは三人の少女を召集し、あることを告げる。アトリが語る三つの“制約”-それを聞き、綾は何を思うのか。小鳥遊は何のために動くのか。イハナが下した決意とはー新たな局面を迎えた「悪魔のミカタ」が、ついに二学期の始業式を迎える。
いつかの未来。人類が脳に「珪素脳」を持ち、「家電」と共生している世界。過去の事件のせいで「裏切り者」と呼ばれる探偵ジュードと相棒家電の黒猫アル。お金はないけれど、今日もそれなりに、なんとかやっている彼らは、とある理由から、人探しの依頼を受けることに。探す相手は世界的に有名なウイルスデザイナーのゴービー博士。しかし、博士はすでに数年前に死んでいるはずで…。ハードボイルドではなく、“ジャストボイルド”な二人の活躍を描く、不思議な未来のSF探偵アクション。「悪魔のミカタ」「シフト」のうえお久光が満を持して贈る最新作、華麗に登場。
和歌丘の町は、吸血鬼『ザ・ワン』によって完全に封鎖されてしまった。だが、いまだに予断を許さない。なぜなら“なんでもあり”の舞原家が介入してくるかもしれず、そうなると、和歌丘ごと殱滅されかねないのである。そんな事態を避けるべく、舞原家(=舞原イハナ)を抑える切り札ー舞原サクラ(家出中)を手に入れたい吸血鬼たちなのだが、なかなかどうしてサクラとその周囲は一筋縄ではいかず…。一方、三鷹昇はいまだカンバり中なのだが、こちらもなかなかどうしてそう簡単ではなく…。人気シリーズ第12弾、登場。
小鳥遊恕宇のもとに受験勉強をしに訪れた真嶋綾。二人きりの部屋の中でなにやら微妙な雰囲気が醸成され始め…一方、朝比奈菜々那は一人ケーキの箱を持って彷徨い、そこで出会ったのは…一方、『烏羽』を携えてジィ・ニーは捻式居合の師匠のもとを訪ねふんどしについて語り合い…一方、舞原イハナは悪魔のミカタの全てを解き明かすため、危険を承知で対策班のリーダーにして仮説『キングダム』を提唱した男ー『ザ・ワン』を呼び出したのだが…!人気シリーズもついに第10巻。
堂島コウとアトリ、そして部長こと三束元生と前部長こと縹美樹の四人は、組織に拉致された友人を奪還するため、行動を開始する。とはいっても、相手は組織、こちら側にも相応の準備が必要なわけで…!一方、堂島コウを狙うランドール・コーンウォークは、コウと三束元生とを取り違えたまま、なんとなく気になる“あの娘”も助けたい、と思っちゃったりしており…!飛び交う大量の銃弾の向こうに答えはあるのか!?混乱を深めたまま、超人気シリーズ第9弾、登場。
堂島コウとアトリが近所で偶然出会った相手は、よく知っている人物で、しかもあまり追われたくないある団体の人たちに追われていて、当然のようにその逃走劇に巻き込まれた堂島コウは…!一方、かつて“It”を所持していた男ーランドール・コーンウォークが動き出した。彼の持つ“タイムタイム”の能力とは…!!というわけでお待たせしました。シリーズ第8弾です。
初めて友だちが出来、小鳥遊恕宇は周囲に対して優しくなった。だが、まだ恕宇はその友だちー冬月日奈に対する報復をあきらめたわけではない。だから日奈を前にこんなことを考えているー冬月日奈、お前は気づいていないだろうが、こうしている一分一秒の間にも、お前は私に観察され、弱点をさらけ出し、破滅への道を歩んでいるのだ。そうとも、あたしはそのために、あえてお前(ら)と友だちのふりをしているのだ…。ふっふっふ、と恕宇は冬月のお泊まり(!)を想像し、邪悪な(…と、自分では思っている)笑みを浮かべるー。果たして日奈の運命は…!?『ストレイキャット』完結編。