著者 : おぐち
沖名武尊が二代目ヘルヴェノム卿となり半年。彼は家族同然の者を殺め、最愛の者と闘い、第一種怪人と殺し合いをした。すべては幼なじみである天羽ミアをガイムーンの呪縛から解き放つため、武尊は果てなき闘争を続けている。一方、正義の化身としての急速な進化に不安を感じているミアの前に、フクロウを模った仮面を被る怪人が現れ、事態は激変するー。絶対悪として君臨した少年は果たして最愛の少女を救うことができるのか。そして悪に堕ち続けた武尊の運命はー。青春ヒーローピカレスクロマン、最終巻!!
正義のヒーロー・ガイムーンの勝利に終わった、あの正義と悪の闘争から二週間。月杜市は平穏を取り戻しつつあった。だが戦いに破れようと、その命が果てるまで悪の総帥・二代目ヘルヴェノム卿である武尊はガイムーン打倒を諦めることはありえない。どれだけ自身が傷つこうと、月杜市のすべてを巻き込み絶対悪であることを渇望し続ける。ガイムーンとして生きる宿命を背負った最愛の少女・ミアを正義の呪縛から解き放つためにー。青春ヒーローピカレスクロマン、新たな波紋を生む第二巻!
街の平和を守るため、ヒーローに変身し日夜戦う少女・ミア。そんな彼女を見守る幼馴染の少年・武尊。平凡な高校生である彼には秘密があったー。それは、彼こそがミアの倒すべき悪の組織の総帥なのである。武尊が悪に身を落とす理由。それは正義の味方として悪と戦うことを宿命づけられてしまったミアのために、敵として立ちはだかり続けることだった。悪の首領とヒーローの関係は二人をどんな運命へと導くのか。最愛の者を守るため、最愛の者と戦い続ける、正義と悪に彩られた青春ヒーローピカレスクロマンここに誕生!
この世の物質はすべて、一つの体系で記された文字「世界言語」によって記されている。人間を構成する“文字”を操作し、肉体の形を直接歪める能力を持つ被検体の少女鵬珠。“文字”の可視化を封印するメタグラムが解除された瞬間、彼女は無邪気で残酷な殺人鬼へと変貌した。鵬珠は世界言語研究の第一人者である阿万野教授を殺害し、“法務官”の指令に従って収容所を脱出するが…。「沈黙の文字」を祖父に託されたという少年・虎風、神から文字で書き忘れられた女・ナノカ、そして異端の言語使用者・鵬珠。彼らの宿命は混ざり合い、やがて世界は書き換えられるー。