著者 : かやはら
もう一度君に会うために。最果てを目指す冒険者達の迷宮攻略譚、第二幕。 「三層には『竜』が出るらしい」。 死した人間が魔物となる地下ダンジョンで深層を目指すシオンは、かつての仲間を失った因縁の地『偽竜鱗湖(ディスドラグレイク)』に流れる噂を耳にする。 その真偽を確かめるべく、シオンとその一行はグランドギルドが高ランク冒険者に依頼した『特異調査』に帯同することに。 共に行動する「喪心傀儡(マリオネット)」クレアドールの圧倒的な戦力で、瞬く間に三層を進んでいくシオン達。 だがーー竜の前では無力だった。 竜は、いた。 絶体絶命の邂逅。 しかし竜は襲ってくることもなく、シオンを見つめていた。 青く綺麗な、宝石のような瞳。 それはまるでーー。 これは、若き冒険者達の恋と願いの物語。
明らかになった鉄窓島の「矛盾」。それは測定された未来が島から出た後の“罪”を仮定し計算されていること。つまり、島から脱出する前提で僕らは“明日の罪人”と定義された。大いなる矛盾に付け込んだ未来を賭けた脱出計画の行方はー。
『判決。呼称番号FF03-100、伊良子燐音を死刑とする』 世界を滅ぼす〔災厄〕として、少女は【断頭台】へと移送されたーーはずだった。 奇跡か運命か、彼女を乗せた航空機は何者かに撃墜され、少年・太宰龍之介の眼前に《竜》が降り立った。 「人類の危機を救うために、私とケッコンしてください」「!?」 《竜》の少女・燐音の暴走を鎮め、人類滅亡を避く唯一の方法は、龍之介が彼女と《結合魂魄術式》-略称:ケッコンーを結び、愛しあうこと!? かくして、世界を救うためのふたりの同居生活が始まっーー 「もはや我々は番〈つがい〉です。私のこと、好きにしていいんですよ」 ……このドラゴン娘、毎晩ふとんに入ってくるので困ります。
機器による未来測定が義務化した世界。少年・湯治夕日は、将来的に罪を犯す存在“明日の罪人”と判定され、無人島『鉄窓島』での隔離更生プログラムへの参加を強制される。集められた12人の“明日の罪人”。その使命はただ一つ。一年間の共同生活を通じて己が将来の潔白を証明すること。だが、日々を過ごすにつれ少年少女たちに潜む心の闇が徐々に露わになり始め…!?迫りくる悪意、苦難、孤独ー。その果てに捻じ曲がる未来は贖罪か。それとも絶望か。『賭博師は祈らない』の周藤蓮が贈る、衝撃の学園クライムアンサンブル!-さあ、『特別授業』を始めよう。
ひとりぼっちだから、貴方と出会えた。 最果てを目指す冒険者たちの迷宮攻略譚、開幕! 果てなき栄誉か、永劫の呪いか。 死した人間が魔物となるエリクシア王国の地下ダンジョン。 そこに挑む冒険者のシオンは、ある日ダンジョンで葬送士の少女アリスレインと出会った。 葬送ーーそれは魔物となった人の魂を解き放つ唯一の手段。 彼女はその力で全ての呪いを解き、深層に眠るとされる“魔女”の討伐を目指す新米冒険者。 そしてーーぼっちだった。 そんな彼女を助けたことがきっかけで、二人は仲間を集めパーティを組むことに。 「私はシオンさんと潜りたい。あなたと一緒じゃなきゃ、駄目なんです」 この出会いは運命か、それともーー。 これは、若き冒険者達の覚悟と祈りの物語。
“野蛮なる牙”の異名を冠する豪傑の魂を身に宿しながら、神に選ばれし魔力の才を誇る、奇跡の転生令嬢・ミレーヌ。二度目の世界を往く“規格外”お嬢様ー魔法学園で青春を謳歌!自身を慕う仲間たちに囲まれ、充実した日々を送る彼女だったが、ただ一人、怪訝な視線を向けてくる女子生徒の姿がー「あ、あなたの本性…わたしは知ってるんだからね…!!」その正体は、己と因縁を持つ、聖なる巫女・メリッサだった!二人の邂逅によって学園生活が目まぐるしさを増す中、ミレーヌが挑む次なる戦いの舞台は…伝統と栄華を誇る学園祭!?華麗な令嬢の皮をかぶった野獣、学園イベントを無双する!
“神に選ばれし者”の証とされる麗らかに煌めく髪の持ち主にして、究極の魔力を身に宿す公爵家令嬢・ミレーヌ。優雅に髪を靡かせ、可憐に刃を振るう王国随一の美少女剣姫ーだが、その中身は…“野蛮なる牙”の異名を持つ史上最強の傭兵!?驚異の身体能力だけで幾千の敵を屠った伝説の戦士が転生したのは、神々しい魔力の才を誇る奇跡のお嬢様だった!規格外な魔力と戦闘力を併せ持つ少女は、大陸に覇を唱える盟主子女たちを巻き込みながら、世界の情勢を塗り替えていく…!見た目は聖女、中身は野獣。凶暴なる武者の牙をお嬢様の微笑で隠しつつ、乙女は波乱に満ちた二度目の世界を無双する!!
「面白い=売れる」なんて幻想だーー。 大手ライトノベル系まとめサイト「ラノベのラ猫」の管理人をしている高校生、姫宮新。 彼はとある記事作りをきっかけに、最近行われたネット小説賞《このラブコメがすごい!!》で三位に輝いた小説の作者が意中の少女、クラスメートの京月陽文であると知ってしまう。 彼女の投稿作品は厳密な意味でのラブコメではなかったが、ネット民の悪ふざけで炎上気味に盛り上がり、三位に押し上げられてしまったのだった。 そして、その悪ふざけを煽った張本人は「ラ猫」管理人の新。 だが、それを知った陽文は怒るワケでもなく、こう言った。 「わたしにラブコメの書き方を教えてほしいの」 新は陽文にドギマギしながらも、自分の考える「売れるライトノベル」の条件を示し、陽文が次の《このラブ》に向けて小説を書くのを手伝うことになる。 陽文が書いて、新がまとめサイトで宣伝する。 そうすれば、話題作になること間違いなし、と。ついでに陽文との距離も縮まれば言うこと無し。 だが、青春&恋愛偏差値ゼロの新は、陽文と距離が近づくほどに自分は陽文にはふさわしくないと思うようになってしまい……? まとめサイト管理人と作家志望の少女が紡ぐ青春サクセスラブコメ! 【編集担当からのおすすめ情報】 第12回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作品です。 応募作であるにもかかわらず、担当編集が驚くくらいライトノベル業界の情勢に精通している、新人離れした作品でした。 青春ラブコメとしてはもちろん、ライトノベル業界そのものにも興味がある方にも楽しんでいただければと思います!
俺は神春紫苑。学校では万年ビリで、超貧乏人。なぜそこまで貧乏かというと、自称「俺の姉」の貧乏神・福乃が取り憑いているから。福乃は見た目は幼女みたいなんだが、激おこになると、しょんべん漏らすほど怖い。マジだぜ…。そんな俺たちは福寄荘というアパートの202号室の“押し入れ”に住んでいる。押し入れだから、家賃2000円だ。ある日、その202号室に、御園樹愛里沙と百合沙という双子の姉妹が引っ越してきた。俺は他人と関わりたくないんだが、彼女たちが胸くそ悪い事件に巻き込まれちまって…。しかたねぇ。なあ福乃、いっちょあいつらを助けてやるか。