著者 : くろぎり
敵国撃退という圧倒的すぎる実績を上げた帝国将官のヘーゼン。 残った無能上官が嵌めようとしてくるも、それ以上の策で嵌め返し、粛清完了。 当然、また左遷。 異動した先は困窮する不毛の地にもかかわらず 『接待を求める好色上司』 『他部署からの理不尽なクレーム』 『民を見捨てる上層部』 と腐敗の極み。 「なんか……高くないですか? 頭が」 前世からの魔法の実力と常人離れした論理力を駆使すれば、 上司は行方不明、 他部署の不正は暴かれ、 上層部には正論パンチ。 ウザい上官にスカッとざまぁを決め、 天才少女と秒速で救民に着手する! 有能すぎる男、新天地でも蹂躙成り上がり。
新任帝国将官のヘーゼン=ハイムは 平民出身を理由に最前線に左遷されてしまう。 そこは 『立場を利用して部下の業績を掠め取るクズ上官』 『自分より下の人間をイビりまくる性悪部下』 『日和見主義で何もできないトップ』 など無能ばかりだった。 「高いですね……頭が」 だが、ヘーゼンには前世で培った、 最強魔法使いとしての経験と圧倒的実力がある。 性悪部下は軍法に則り斬殺し、 文句を言ってきた上官は完全論破。 天才少女と組んでの敵対民族との和平など、 並外れた実績を上げてウザい上司を全員ざまぁ! 悪徳上官を蹂躙する、爽快成り上がりファンタジー。
仇敵たる毘比白を神戸から退け、右腕を取り戻した璃々栖。そして、皆無は魔王化を経て、大印章の力に目醒めた。 次なる覇道への一歩、阿栖魔台移動城塞の起動の鍵を求め、十二聖人がひとり神威中将と共に、魔界へと臨むーー。 「皆無、征くぞ。予の祖国まで凱旋じゃァ」 物理界と霊界を跨ぎ、旧・阿栖魔台王国へと向かう璃々栖らに、やにわに毘比白の魔の手の影が差す。暗雲立ちこめる出立と時を同じくして、日本國を取り巻く情勢もうねりをあげーー悪魔祓師と大悪魔、二人の旅路は新たなる局面へ。 明治悪魔祓師異譚『腕を失くした璃々栖』、第弐幕。
明治三十六年十一月一日/神戸外国人居留地。悪魔祓師の神童・皆無は、軍の任務中に心臓を貫かれ致命傷を負った。死にゆくなか、どこからか心地よい声が響く。「人の子よ、そなたに第二の心臓を呉れてやろう。その代わりー予と煉獄の先の覇道へ、ともに征こうぞ」現れたのは、天使とすら見紛う少女・楢々栖。「七つの大罪」に名を連ねる悪魔でーそして、彼女には腕が無かった。悪魔の力と引換えに、璃々栖と一蓮托生の命となった皆無。二人の旅路の果ては、煉獄での終焉か、未来を掴む覇道かー明治悪魔祓師異譚『腕を失くした璃々栖』、ここに開幕す。