著者 : しずまよしのり
教会歴526年ー。世界には魔女がいて『魔術』が存在していた。そして、世界はまだ『魔法』を知らなかった。そんな時代、人々に“獣堕ち”と蔑まれる半人半獣の傭兵がいた。日々、人間になることを夢見る彼だったが、その数奇な運命を一人の魔女が一変させる。「-戻りたいのか?人間に。ならば傭兵、我輩の護衛になってくれ」ゼロと名乗る魔女は、使い方しだいでは世界を滅ぼしかねない魔法書“ゼロの書”を何者かに盗まれ、それを探す旅の途中だという。傭兵は、人間の姿にしてもらうことを条件に、大ッ嫌いな魔女の護衛を引き受けるのだが、禁断の魔法書をめぐって人々の思惑が絡み合い…。第20回電撃小説大賞・大賞受賞作!
アラタたちの活躍により、人民解放軍は打撃を受けた。しかし、大国としての誇りを背に、中国はミャンマー侵攻作戦を継続する…。時を同じくして、スポンサーである西側諸国から切り離されるアラタたち。さらに、ミャンマー軍すらも中国側に寝返ってしまう。そして、その四面楚歌の状況の中、国境をこえて怒涛のごとく押し寄せる人民解放軍。敵は一四万人、味方は三〇〇〇人。この劣勢な局面で、新田良太の作戦指揮が暁を呼ぶー。芝村裕吏が贈る英雄譚、ついにクライマックス!
日露戦争屈指の激戦、黒溝台の戦いで奮戦しつつも負傷した騎兵大尉・新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な元敵国からの叙勲と、家出同然で日本にたどり着いた可憐なコサックの公女だった。公女オレーナの必死の懇願もあり、陸軍を辞める良造。そして、日本国内務省からは「オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ」という任務が与えられる。広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まるー。『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、ここに開幕!