著者 : てにをは
斎川唯は悩んでいた。 理想のアイドルになるには何かが足りない。 ライバルたちよりも努力をしてきた自信もある。 でも、なぜか満たされない。 そこで何か新しいことに挑戦しようと思い立つ。 これまで体験していないものといえば過去に行くことをやめてしまった学校生活くらいでーー。 「わたし、学校に行きます!」 周囲の心配の声をおさえて学校に通い出したものの、トップアイドルの登校は当然話題になる。 すると偽者が現れたり、学園祭のステージに出ることになったりと、早速ハプニングが続くが……。 「学園祭を盛り上げて! 斎川唯の存在を、全世界に知らしめてあげましょう!」
みんな、前世で出会ってた。作家・てにをはが紡ぐ、歌い手Adoの「前世小説」 波間を漂う少女アド…記憶をなくした彼女が目を覚ましたのは、人間界からはじきだされたオートロイドたちが暮らすエルゥエル島だった。 右も左もわからない中、オートロイドの少女、ウル、メイ、ラギ、オドと出会い、暮らすうちに彼女たちが「大切な存在」になっていることに、気づいていくアドだが… 時折よぎる記憶の断片…本当の私は一体誰? そして運命はいやおうなしに争いに翻弄されていく 歌い手Adoの「前世譚」として、作家・てにをは氏が紡ぐパラレルワールド小説。カバーと中面イラストは、Ado自身がファンを公言している漫画家・イラストレータの宇佐崎しろ氏が描き下ろす。 デビューからの4楽曲「うっせぇわ」「レディメイド」「ギラギラ」「踊」がキャラクターとして新たに息づき、「アド」との絆が生まれていく感動ファンタジー。
屈斜路刑務所の暴走に乗じ、体を乗り換えて脱獄を果たした《最初の七人》フェリセット。 追月探偵社に転がり込んできた彼女(?)とともに、朔也たちは依頼を受けとある脅迫事件に取り組む。 さらにフェリセットから伝えられた父・断也の伝言「遠からず世界はオカルトとロジックが入り混じる」を受け、オカルト考古学者を名乗る母・追月薬杏を探すため横浜へ向かうことに。 訪れた廃教会では、論理では説明できない""視えざる世界""を予感させる出来事が次々発生し──。さらに、死なない朔也に最大のピンチが訪れる!? ゴーストと探偵が交差するシリーズ第五弾。「渦巳山の眠れる姫君」他3篇を収録。
「追月朔也を呼んでくれ」 最初の七人の一人、フェリセットによって呼び出された朔也は、北の果てにある屈斜路刑務所に向かう。そこは一万人を超える受刑者とロボットの看守により構成された日本最大にして最先端の刑務所だった。 そこで起きていたのはロボットと人間の心中事件。ロボット三原則により人間を殺せないロボットは、いかにして心中を実現できたのか? 朔也とリリテア、そして何故かついてきた漫画家・哀野は、その謎を探るため囚人や刑務官として刑務所に潜入! 刑務所内部の裏事情に迫っていくが──!? ロボットと人間の境界を問う、シリーズ最大巨編で贈る近未来監獄ミステリ、開幕!
嵐に閉ざされたアクアリオ島での不可解な殺人を解決した朔也たち。しかし、まだ事件は終わっていなかった。 まるで探偵たちをあざ笑うかのように続く殺人。そのうえ、嵐の孤島をぶち破り登場したシャルディナにより、翌朝六時までに事件を解決しなければ島にミサイルが着弾するという時間制限を突きつけられてしまう。 さらに捜査の過程で、島のかつての主である画家・エリゼオの謎の半生、さらには朔也自身の秘密までもが姿を現し──! 「ねえ朔也、何度死んでも生き返る、そんな人間を世界が放っておくと思う?」 クローズド・サークルでの連続殺人を巡る『画廊島の殺人』後篇、他二篇を収録。
殺されても生き返る特殊能力を持つ半人前の高校生探偵・追月朔也。事件が起きる度になぜか被害者になってしまう彼は助手のリリテアと共に、父の残した探偵事務所を支えながら父の死に関わっていると思われる凶悪犯罪者《最初の七人》の行方を追う日々を過ごしていた。 そんな朔也たちに、ある日英国最高の探偵にして父の旧友・フィドから連絡が届く。 さらに朔也とフィドの目の前で「観覧車が一周する十分間に十五の密室で起きた」不可能犯罪が発生し!? 遊園地で起こった猟奇的な事件を巡る『人食い観覧車の園』の他、ある犯罪者の視点を描く『Y・デリンジャーの挨拶』、孤島で起こる凄惨な殺人事件『画廊島の殺人』を収録。
殺された。やっぱりまた殺された。 伝説の名探偵を父に持つ追月朔也は、半人前の高校生探偵。 今日も依頼を受け、意気揚々と浮気調査や猫探しなど地味な仕事にいそしむが、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう。 しかも"被害者"は自分自身!? 特殊体質によって毎度生き返る朔也を膝枕で出迎えるのは優秀な助手リリテア。 「また殺されてしまったのですね、探偵様」 「……らしいね」 探偵として、そして被害者として、朔也は文字通り命賭けで数々の難事件を解決していく──! てにをは×りいちゅで贈る極上の本格ミステリー、開幕。
バンド仲間から見放され、バイトと住処を失い、行くあてもなく空腹で彷徨っていた春臣。途方に暮れつつ駅前でギターを爪弾いていたところへ、13歳の少女・小姫が通りかかる。「その曲の歌詞、小姫が書きます!小姫は作詞家なので」ワケもわからずそのまま小姫に拾われた春臣は、音楽クリエイター専門の学生寮『ミュージ館』で小姫と同棲生活を送りながら作曲することに!?学生ながら大人気サウンドクリエイターの花奏、未来の歌姫・沙絢、メタル好きの寂しがり屋・ダリアーそして作詞家として活躍していた女子中学生・小姫。個性豊かな少女達に愛犬扱いされながら、彼女達とのキャッチーな日々が今“再生”される。