著者 : ぺらぐら
初見殺しゲー『ウィキッド・ソウル』に心折れる宗彦。『オレのなつやすみ』で昆虫を集め続けるギャル(花)。そして宗彦妹は廃課金兵へ……残念美少女ゲーマーが集まる宗彦家は今日も混迷を極めており!?
スクールカースト最上位、駒形花の秘密……それは、実況界の誰もが知る人気ゲーム実況者!? あの日から、普通の高校生だった俺の生活は一変するーー残念ギャルゲーマーと始める自堕落ゲーム生活、実況開始!
必要とする人がいるから僕らは異能を売る。 僕ーー世杉見識は弱小異能転売業者「秘蹟商会」のアルバイトである。 つい最近、漆 一色という後輩もできた。彼女はふと働く僕を見て「見識先輩はこんなに働いている感じなのに、ゆお店長は座っているだけなの?」と店長のゆお・アルチザンに疑問を投げかけていた。一色はゆおさんの大事な仕事を知らないからなあ・・・・・・。 「そんなに言うなら店長である私の仕事ぶりを見せてやろう」とゆおさんがやる気を出していた。すぐにムキになるところも、ゆおさんがポンコツと言われるゆえんだ。 そして後日、僕たち秘蹟商会の面々が訪れたのは日本異能教会が主催する異能力の競売の会場であった。そんな様々な異能が売りに出される競売会場で見識は大手異能転売業者の社長に出会ったーー。 異能がもたらすお金、そして異能により紡がれた人間関係……第二巻!
もしかしてお姉さん、異能持ちですか? 僕ーー世杉見識は目を放すとすぐサボる、意識の低いアルバイトである。自慢することではない。 バイト開始当初は、「能転売業なんてうさんくさ過ぎる、すぐに逃げよう」なんて思っていたけど、異能関係者は変わっている人が多くて、ちょっと楽しいと感じている。 異能というのはーー超能力とか秘蹟とか、そんな呼ばれ方をする、とにかく不思議な力のことだ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていく、一時の奇跡である。 そう稀少なものでもないが、誰もが自由に手にできるわけではない。 だから、持たない者は皆こう言うーー自分も欲しい。 欲しいと思う人がいるのなら、そこにビジネスチャンスは生まれる。 異能を売りたい人と、異能が欲しい人を結ぶお仕事ーー異能転売業はこうして成立した。 僕の働く秘蹟商会もそんな異能転売業社の一つである。 店舗は埼玉の片隅にある古い建物。働いているのは店長とアルバイトの僕二人だけ。まだまだ規模は小さいが、明日の成功を夢見て僕らは日夜奮闘している。 「さてと・・・・・・ ポンコツかわいい店長のために、異能力保有者を捜しに行きますか」 第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。