著者 : むっしゅ
人間は何枚もの仮面を被って生きている。薄っぺらい笑顔の仮面を何枚も、何枚も被って。そして次第に本当の気持ちをなくしていく。そう気づいたときオレは決心したんだ。 他のやつらみたいに自分を偽るようなことはしないぞ、と。 高校生になり、オレは由衣に運命の恋をする。告白をするが玉砕。彼女は学校の人気者・幸太郎と付き合ってた。 ありのままの自分を否定され傷心のオレは同じく幸太郎に振られた彩音と出会う。 身なりはボサボサ、自己中心的な彩音を見て、オレたちは自らを変革する必要性を悟る。 運命の相手がオレたちじゃないなら、オレたちが運命の相手になればいい。 お互いの想い人になり、運命の相手を略奪する計画を開始するーー。
『見惚れる』『圧倒される』『中毒性がある』『心奪われる』彼女の描いた絵を見た誰もが抱く感想の数々は、画家を志す高校生の俺にとって、喉から手が出るほど欲しいものだった。何を描かせても“天才”と称される、芸術少女・柏崎侑里。「ただ顔を見に来ただけ。絵は、描きたいときにしか描かない」一番近くて一番遠い場所にいる、俺の幼馴染だ。ある日から絵を描かなくなった彼女の影を追い、俺は絵筆を振るい続ける。「何度だって描いてやる。才能を言い訳に、諦めたりはしない」侑里に再び絵を描かせ、俺の絵で彼女を見返す、その日まで。これは、青春を絵筆に捧げた凡人が“天才”に挑む物語だ。第34回ファンタジア大賞“橘公司特別賞”受賞。
怪物“屍人”の出現により、突如世界は終末を迎えた。魔術を使って生き延びる南戸由貴は、唯一の友人・榊帆乃夏、京都で出会った魔術師・九条羽衣らとともに、終末の真相に少しずつ迫っていく。さらなる情報を求めて、由貴たちは日本魔術師連盟の本部へと向かうことに。道中、廃旅館と温泉で英気を養いつつ、ついに本部があったという東京に辿り着くのだがー。かつて離れ離れになった由貴と帆乃夏が、“終わった世界”で最後に掴み取る未来は?ガールズサバイブストーリー、ここに完結!
突如として現れた人型の怪物・屍人により世界は終わった。父の遺した魔術により終わった世界で生き延びる少女・南戸由貴は、再会できた唯一の友・榊帆乃夏の目的を叶えるために協力する。絆を深めた旅から屋敷へと戻った二人の元へ、行方不明の帆乃夏の姉から一通のメールが届く。その内容から、さらなる手がかりを探すため、屋敷の捜索を進める最中に見つけた不思議な扉。その先には新たな舞台と出会いが待ち受けていたー。“終わった世界”でも人々は命を輝かせ前を向き進む。ガールズサバイブストーリー第二弾、開幕。
突如として現れた人型の怪物・屍人。人を襲い数を増やす屍人により人類は終末をもたらされた。境遇から「魔女」と呼ばれてきた南戸由貴は、行方不明になった父が遺した“魔術”により、ただ一人、屍人があふれる世界で生き延びていた。一ヵ月が経ったある日、街へと繰り出した帰り道に耳にした銃声。向かった先で由貴が助けた生存者は、かつて転校した唯一の友人・榊帆乃夏だったー。由貴は「姉を探す」という帆乃夏の目的に力を貸すことにしたのだが…。“終わった世界”で、手を取り合い立ち向かう二人の旅が始まる。