著者 : わいっしゅ
世界が終わりを迎えるまでーーおよそ一年。 英雄の生まれ変わりとして召喚された大咲空は、この終わりゆく世界で過ごす中で、魔法使いの少女ユーリに恋をした。 学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えた空は、ついにユーリへと想いを伝えーー。 「……アイ? 言葉の意味は知っていますけど……『好き』とは少し違うものですよね?」 「……うーん。それじゃあ、『好き』と『愛』との違いを一緒に勉強してみようか」 「えっ? ……い、一緒に?」 限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に現れたのはーー吸血鬼の少女。 自分と違って積極的に空へ“好き”を伝えるその存在に、ユーリは次第に焦りを募らせ、恋することの意味を知っていくーー。
終わりゆく世界を前に、少女は願う。 かつて英雄(あの人)が愛し、そして救った世界。余命はおよそ一年。 たとえ、私が死ぬことでしか世界が救われないとしてもーー。 「大咲空さん。どうか、お願いします。この世界を救ってもらえませんか?」 「あなたはかつて、この世界を救った『英雄の生まれ変わり』なんです」 終わりゆく世界を前に、少年は自問する。 召喚されてからこの世界で過ごした、少女(ユーリ)との日々。 ちょっぴりドジで、すぐ拗ねる。でも、たまに見せてくれる笑顔が嬉しくてーー。 この世界と、大切にしたいたった一人の女の子。 どちらか片方しか救えないのならーー。
九年前、所沢市上空に出現した空中要塞こばと。だがそれは既に市民に飽きられつつあった。ある日、主人公の黒田洋平はなぜかこばとに連行される羽目に。メイドと共に待ち構えていたのは七十三代当主、夢素香。曰く洋平は王族の血筋を引いていて彼女と結婚する運命だと。一先ずは補佐官としてこばとを取り巻く問題を解決することになった洋平。日照権、反対派の抗議、グッズの在庫、風評被害、様々な無理難題が洋平に襲い掛かる! 奇才、川岸殴魚と豪華イラストレーター陣が放つゆるふわ(空中要塞だけに)日常ラブコメ! どうにかして空中要塞を“映え”させるのだ!「よく見ろって! このパイプも超古代技術らしいぞ!」