著者 : カスヤナガト
消えていく君の言葉を探してる。消えていく君の言葉を探してる。
幼い頃から彼女は物語が好きだった。そしていつの頃からか、俺は小説を書くようになっていた。自作を二人で読みながら、共に成長していく日々。けれどある時、彼女は“言葉”を失っていく病であることを知ってーー
僕はまた、君にさよならの数を見る僕はまた、君にさよならの数を見る
医学部へ入学する僕は、桜が美しい春の日に彼女と出会った。明るく振る舞う彼女に、冷たく浮かぶ“300”という数字。それは“人生の残り時間が見える”僕が知ってしまった、彼女とのさよならまでの日数でーー
PREV1NEXT