著者 : シエラ
新皇帝ダルメスが操る屍人軍にファーネスト王国は敗走を余儀なくされた。多大な犠牲を払いつつも撤退を完了した王国軍は、屍人に対抗すべく周辺国家と手を結び、ブラッドを総大将に連合軍を結成する。さらに、ダルメスの暗躍を知ったフェリックスも蒼の騎士団を率いて合流。ついに、反攻の火蓋が切られるー!一方、全ての黒幕である死神ゼーニアに敗北を喫したオリビア。再会したゼットとの特訓で策を練り、ゼーニアとの死闘に挑む。-守るべきもののために。数多の思惑が交錯する中、デュベディリカ大陸を巻き込んだ大戦は終幕へと向かうー。
亡者の出現により、王国の命運を賭した“暁の連獅子作戦”は失敗となった。オリビアは悲願であった死神・ゼットとの再会を果たす。しかし、喜びもつかの間、ゼーニアとの決戦に向けての修行は佳境へと差し掛かっていた。一方、未だ亡者の情報を掴めていないコルネリアス、パウルら率いる王国軍は、ローゼンマリー率いる紅、天陽の騎士団を相手に決死の陽動作戦を遂行していた。戦況が敗北へと傾く中、疲弊した彼らの元にも亡者の手が差し迫るー。修行を終えたオリビアは、ゼットから戦争の黒幕を告げられた。彼らを倒して戦争を終わらせるため、オリビアは漆黒の剣を手に王国軍へと舞い戻るー。
王国の命運を賭した、帝国に対する決死の反攻計画“暁の連獅子作戦”がついに発動する。第二軍のブラッドを総大将とし、オリビア率いる第八軍、さらには同盟を結ぶメキア神国軍からなる王国第二連合軍は、帝都オルステッドに向けて進軍を開始。虚を突いた作戦は功を奏し、目標とする帝都は目前に迫っていた。しかし、帝国最強と謳われる“蒼の騎士団”を前に、戦況は刻一刻と敗北へと傾いていく…。起死回生の一手として、“死神”オリビアは少数精鋭による玉砕覚悟の強襲作戦に臨む。立ちはだかるは、帝国最強の将・フェリックス。最強同士が激突する最終決戦の幕が上がるー!
ノーザン=ペルシラ軍を退け、国の再起に活路を見出したファーネスト王国は、脅威であるアースベルト帝国に対抗するため、メキア神国との同盟を結んだ。第八軍の総司令官であるオリビアは、王国代表としてメキア神国の国主・ソフィティーアに招かれる。表敬訪問と銘打ち、手厚い歓待を受けるオリビアたちだったが、ソフィティーアの狙いは圧倒的な武力を誇るオリビアを自国へ引き込むことだった。オリビアの悲願とも言える死神の捜索を条件に交渉を試みるソフィティーア。魅惑の条件を前に、心揺れるオリビアが下す決断はー?王国軍“最強の駒”として、常識知らずの無垢な少女が戦場を駆ける、第五幕!
「やっと逢えたね。ずっと待ってたんだよ?」突如、紫門の前に現れた少女は、本当に生き別れの幼馴染なのか?拭いきれない違和感を胸に、彼女の正体を探っていると『仮採用監理官連続襲撃事件』との奇妙な繋がりが見えてくる。そんな中、学院の頂点、カテゴリ7に坐するルシファから事件調査の依頼が舞い込む。その裏では烽火・琉海をも巻き込もうと『悪魔』が暗躍を始める。そして最凶の魔の手はアスモデウスにもおよびー。「…ごめんなさい…あたし、もう役に立てない…」それでも君と契約する、たとえ世界のすべてを敵に回したとしても。
中央戦線でアースベルト帝国軍と対峙し、窮地に陥るファーネスト王国第二軍。王国は第一軍、さらにはオリビアが率いる別働隊の救援によって帝国軍を退けることに成功していた。しかし、未だ劣勢を覆せずにいる王国を追い詰めるかの如く、南の雄・サザーランド都市国家連合が動き出したとの凶報が届くー。その折、先の戦功によってオリビアは少将への昇進を果たす。加えて任ぜられたのは、新兵揃いの第八軍総司令官。そんな第八軍の初陣は、王国の南部に迫る脅威、サザーランド都市国家連合の迎撃任務でー!?王国軍“最強の駒”として、常識知らずの無垢な少女が戦場を駆ける、第四幕!
夜空に輝く純白の翼。降りそそぐ無数の雷撃。そんな超常の現象を引き起こす“脅威”と呼ばれる力。特殊な力を身に宿した少女たち“観測者”を保護、養成するための機関『特殊能力統轄学院』。しかし実態は理外の力を持つ彼女たちを隔離、統制、そして利用するための施設であった。日常を奪われた監獄のような学院島で、かつて機関に連れ去られた幼馴染のことを調べるため優等生を演じ監理官を目指す紫門。ある日、機関に隷属し、悪魔『アスモデウス』の称号を持つ少女と行動を共にする仮契約を結ぶことになりー。君を絶対に助けに行く、たとえ世界のすべてを敵に回したとしても。
死神から授かった漆黒の剣を手に戦場を駆け、ファーネスト王国の南方戦線へと勝利をもたらした銀髪の少女・オリビア。久方ぶりの勝利に浮かれる王国だったが、間を置かずして舞い込んだのは、北方戦線を維持していた第三軍、第四軍が壊滅したとの報だった。状況を打破すべく、オリビアを有する第七軍は制圧された地域奪還の命を受け、北方戦線へと進軍を開始する。一方、帝国軍の指揮を執るのは、帝国三将が一人にして紅の騎士団を率いるローゼンマリー。濃霧が覆う渓谷で、戦いの火蓋が切られようとしていたー!王国軍“最強の駒”として、常識知らずの無垢な少女が戦場を駆ける、第二幕!
銀の髪をなびかせ、漆黒の瞳を宿した少女は戦場を疾駆する。漆黒の剣を携え、無邪気な笑みを湛えながら数多の敵を屠る少女の名はオリビア。幅広い知識と戦闘技術を、自らを死神と称する存在に叩き込まれた少女であった。オリビアが15歳を迎える日、死神は忽然と姿を消す。手掛かりを求め、オリビアは王国軍の志願兵として戦火へと身を投じていくことを決意したのだった。時は光陰歴九九八年。王国は大陸に覇を唱える帝国に対し、苦戦を余儀なくされていた。次第に苛烈さを増す戦場で、常識知らずの無垢な少女は王国軍“最強の駒”として、英雄の道を歩み出すー!「小説家になろう」発第4回WEB小説大賞銀賞受賞作。