著者 : ハナミズキ
さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください(1)さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください(1)
婚約者だった王太子ルミナスに悪女として断罪された公爵令嬢のオリヴィアは、気が付くと事件前に時が戻っていた。一度目の人生で、自身の存在が最愛の彼をも破滅に導いたと知った彼女は、周囲の幸せのため自ら姿を消すことに。 数年後、新たな地で充実した日々を送っていたオリヴィアは、ルミナスと再会する。自分が身を引いたことで幸せになったはずの彼から告げられたのは、「ずっと探していた」という意外な言葉でーー。 そして明かされた事件の真相と彼の本当の想いとは? 不器用な二人のやり直しロマンス。 プロローグ 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 最終章 エピローグ
私に触れない貴方は、もう要らない私に触れない貴方は、もう要らない
「もう妻には欲情しないんだよ。隣で寝てもなんの反応もしない」夫が勤める王宮騎士団の執務室の前で、アシュリーは夫の本音を聞いた。結婚五年。初恋を実らせ愛し合って結ばれた二人には子供がいない。できるわけがない。夫は浮気三昧で、もう何年もアシュリーを抱いていないのだから。傷ついたアシュリーは、親友の女公爵セイラの手引きで家を出て、辺境で看護師として就職する。辺境で出会った仲間たちに、やりがいのある仕事。アシュリーは心の傷を癒し、生きる力を取り戻していく。--私に触れない貴方は、もう要らない。自分の力で幸せになってやるんだから!
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