著者 : マサト真希
六月。紫陽花の咲く梅雨真っただ中。「広人、大変なのよ!夜刀は、夜刀はもしかしたらー!」千歳の蛇幼女・夜刀の案内で、広人はねこがみさまと一緒に、亡き祖母の師匠の屋敷を訪ねる。ところがそこは、たくさんの付喪神たちが住む妖し屋敷。しかもその屋敷で夜刀の身にとんでもない異変が起こり、鰹屋家は大騒ぎに。一方学校では、広人を巡って美薫やひかるやあやのたちの恋の鞘当てが勃発。家でも学校でも波乱ばかりの中、広人は夜刀のために奔走するがー!?大好評、ねこがみさまと妖怪たちのにぎやかハートフルラブコメディ第四弾。
五月。満開のつつじ鮮やかな季節。「広人先輩を、わらわの婿にします!」との決意を秘めて現れた、金狐の姫・あやの。彼女の思惑も知らず、ねこがみさまは新たな嫁候補と大歓迎。ところが、あやのの計画を応援する金狐一族が乗り込んできて、広人を強引に婿にしようと迫り、ねこがみさまたち鰹屋家住民と真っ向から対決!涼子部長の提案で、なぜかキャンペーンガールのバイトで決着をつけることに。かくして女子一同は、ミニスカへそ出し衣装や着ぐるみで大奮闘するがー!?ねこがみさまと妖怪たちの、にぎやかハートフルライフ&ラブコメディ第三弾。
三月、桜の季節。霊感少年広人が計画するお花見にウキウキのねこがみさま。ところが下見に出かけた先の遊園地で、広人はうっかり目の合った肌もあらわなベビードール姿の黒髪美少女幽霊、ひかるに取り憑かれてしまう。記憶のない彼女の事情を探るため、産土神の耀姫の提案で、広人たちは桜満開の遊園地でお花見デートをすることに。しかし、デート相手は常識知らずの神さま&妖したち。お花見デートは、ロマンチックどころか大波乱の展開になってしまいー!?ねこがみさまと妖怪たちの、にぎやかハートフルライフ&ラブコメディ第二弾。
王領アクィタニアに逃れた傭兵レオンと聖王女アリアン。この地で、レオンは養父ハイレディンに関する驚愕のうわさを耳にし、アリアンは同盟を盾に、大国の老皇帝との結婚をせまられる。一方、皇子ユーサーは邪な皇姫エンジェリナと結託し、ダルディス皇国掌握に乗り出す。レオンたちを迎える男装の女侯爵と、謎めいた軍将。暗躍する邪教の信者たち。次第に明かされていく、神話に隠された恐るべき秘密…。分かたれし大陸ガトランの国々がアリアンを求めて動きだす中、レオンはアリアンを守ることができるのか。神々の真実とはー何か。神々と英雄、剣と神秘のファンタジー叙事詩、第二弾。
「大きらいよ、野蛮人!」“王獅子の至宝”-それは、世界を統べる“万界の王”たるあかし。夢を失い、海を離れて放浪する元海賊の傭兵レオン。故国を失い、虜囚の身となった誇り高き聖王女アリアン。不遇の身ながらひそかな野望を燃やす、美貌の少年皇子ユーサー。はるか二千年前、古の英雄が遺した恐るべき“魔呪”を秘めた謎の至宝をもとめ、三人の若者がつどうとき、分かたれし大陸ガトランを舞台に運命の物語が幕を開ける。神々と英雄、剣と神秘のファンタジー叙事詩、登場。
「慎。また、明日ね」文化祭を翌日に控え、クラスメートや友人たちと準備に大騒ぎの慎とユイナ。忙しさの中でも、彼らはお互いと過ごせる平穏な日々の大切さを噛みしめる。今日は、きっと明日につながる。そうふたりは確信していた。また明日。また明日、いつものように会おうーだが、彼らの一途な想いを引き裂くように、“現世”の崩壊が始まる。壮絶な戦いに次々と倒れていく仲間たち。慎とユイナは互いを求めて瓦礫の街を走る。ふたりの想いの行方は、破滅に瀕する“現世”の行方は!?“王”と“守護士”のバトルアクション、ここに完結。
「君臨者が誰かは、もう、おわかりよね」体育祭迫る新学期、桜菱中に嵐のような二人の転校生がやってきた。“王(レクス)”の璃堂千花は、傲慢高飛車お嬢様。彼女の“境界守護士(ディフェンソル)”滝坂リュウトは、口も性格も柄も悪い不良少年。主従の関係ながら犬猿の仲の二人に翻弄されて、慎とユイナは想いを深める暇もない。そこへ新たな敵の予兆が現れる。体育祭の準備が進む中、不穏な気配が強まり次第に緊張が高まっていくがー。“王”と“守護士”が織り成すバトルアクション第二弾。
「突然だけど。君、あたしの“王「レクス」”になって」羽立慎は一ヶ月前に転校してきた天音ユイナに思いがけない告白をされる。彼女は“境界守護士「ディフェンソル」”と名乗り、慎に自らの“王「レクス」”になって欲しいというが…。それをきっかけに平穏な日々に異変が訪れる。突如襲いくる黒と真紅の二人組の少女、“天上劇団「ディヴァン・ギニョル」”と自称する不可思議な一団。門の王とは、境界守護士とは、異域より来る敵“デイブレイク”とはなにか…?七月の熱く暴走気味な三日間が、いま始まる。
奇襲を受けた首府ハウリより脱出したアケルとナナは、“ハウリの軍神”と呼ばれる将帥クツギと軍の主力が駐屯する国境の町ウムツチへ飛ぶ。しかし、秘密裏に飛空リュージュを開発し、さらに伝説に語り継がれる“破壊者”マゴウを復活させた隣国による攻撃は、その町にも及ぶのだった。かつて自分を捨て隣国へ走り、いまや敵となった母キラスと再会したアケルは、再び戦いとの直面を迫られる。一方、ナナは戦時下で国の象徴たる舞巫女姫としての役割を否応なく求められる。激化していく戦争に翻弄される二人の行き着く先はー。激動の第3弾登場。