2009年11月発売
ミルヒランド公国を守護するのは、氷の狼フェンリル。その本当の遣い手に出会ったアリアは、幻獣と乙女のあり方が現状のままでよいのか、失われた闇の剣の行方を追うべきか迷いつつも、クルサードとともに、故国へと帰る決意をする。一方、ライルは故郷を、シェナンはアランディの街の人々を守るため、シュータンの兵たちと激突していた。生き残りをかけて、それぞれの戦いが始まる。
高校一年生の少年、八雲泉は、妖しい両替商『玉屋』社長の美青年、諏訪雪彦とようやく「恋人同士」になった。しかし、ある事情で最後の一線は越えていない。そんな折、雪彦が仙台にある妖の町、六部町に出かけて消息を絶った。時を同じくして、『玉屋』に泥棒が入る。盗まれたものは「絆」と「キス」。消えた雪彦を追って六部町に入った泉は、そこで不思議な婚礼に招かれた。だが、それは町の支配者の恐るべき罠だったー。
学園都市の暗部で起きる事件を処理する『グループ』。最強の超能力者(レベル5)・一方通行(アクセラレータ)、魔術師でもあり能力者でもある土御門元春らで構成されたそのチームは、謎のキーワード『ドラゴン』について探っていた。それが、いまの“クソったれ”な現状を打破する唯一の手がかりであると信じて。一方、上層部に無断で行っていたその活動を煩わしく思う者がいた。その人物は、学園都市で最高の権力を持つ統括理事会メンバーの一人。彼の強大な勢力が、『グループ』に牙をむく。同じ時。元『アイテム』構成員の浜面と絹旗は、滝壺の見舞いにやってきていた。そこで突然巻き起こる、浜面の「バニーガール超好き疑惑」。どん引きする絹旗と滝壺を他所に、浜面は決死の釈明をするが。15巻、SSシリーズに続き描かれる、『学園都市の暗部』編登場。
故郷・山手藩でのお家騒動を解決し、江戸に戻る新之助、ふくろう、ましろ、くろえ。道中に立ちはだかるのは、あやかしを排除せんとする仮面の軍団、倒幕を目論む謎の少年・うぐいす、そして山の民が崇拝するカンナギの少女・すくね…。再び巻き起こる、敵・味方・あやかし入り乱れての壮絶なる闘い!覚醒しつつある新之助の能力、そして、ふくろうの正体とは?それぞれの宿命が、新之助を戻ることのできない分岐点に導いていくー。第3回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞を受賞した侍エンターテイメント、待望のシリーズ第2弾。
ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき…。『ドラグネット・ミラージュ』が大幅改稿で完全復活。痛快無比のポリスアクション。
崩れた建物。折れた標識。割れた路面。壊れた車両…。久々に姉ネリンのもとを訪れたナレアは、街の変貌ぶりにただ驚くしかなかった。トリスタン市内で発生した、巨大人型兵器による無差別破壊事件ー。ネリンの身を案じるナレアだが、姉がレイオットの担当監督官である限り、平穏から遠い日常を送ることも理解していたはずだった。そのころフィリシス、レイオットら少数の優れた戦術魔法士に、国から極秘の仕事依頼がくる。世界の命運が掛かった『戦争』だという。助手として常に同行してきたカペルテータに、レイオットは「お前は残れ」と決断を下すがー。シリーズ最高潮のラストエピソード前編。