著者 : 三枝零一
ヨーロッパで錬とフィアが「世界樹」事件に巻き込まれようとしている頃、祐一、ディー、セラの三人は、「賢人会議」の手がかりを求め、崩壊したシティ・メルボルン跡地の地下都市に潜入していた。一方父の旧友からの依頼で、同じくメルボルンを訪れた錬の兄姉・真昼と月夜は、サクラという少女と引き合わされる。ただシティを存続するためだけに生み出され死んでゆく魔法士の子供達を救うため、シティに闘いを挑むサクラー彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔法士、そしてもう一人の『元型なる悪魔使い』だったー。
シティ・ロンドンから、「世界樹」に関するデータを盗み出す事に成功した錬とフィア。だがフィアは、目の前で倒れてしまったファンメイを見捨てる事が出来ず、一緒に連れ帰ってしまった。最初は警戒していたファンメイも、フィアや錬、そしてエドと触れあううち、彼らの「青空を取り戻すために《世界樹》を発芽させる」という計画に共感し、協力を申し出る。だがエドは、三人には明かせない「世界樹」の秘密を知っていた。一方、ファンメイの行方を必死に捜すヘイズは、リチャードから恐ろしい事実を告げられる…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、運命に抗う人々を描くシリーズ第4弾。
「マザーシステム」暴走によるシティ・神戸消滅から7ヶ月。便利屋の「魔法士」錬とフィアは、調査に訪れたスイスの古い地下実験施設で一人の少年と出会う。少年の名はエド。「魔法士」の生みの親の一人、エリザベート・ザインが生涯最後に作り出した最高の「人形使い」…。シティ・ロンドンを脱走したエドは、追手を逃れてこのプラントに潜んでいたのだ。そして彼ら三人の前に現れた追手とは、雲上航行艦「HunterPigeon」を駆るヘイズとファンメイだった…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第4弾。
シティ・神戸消滅から3ヶ月。北米のシティ・マサチューセッツは、簡易型「魔法士」量産に成功した研究機関「ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー」と軍の、共同統治下にあった。「ファクトリー」の「魔法士」ディーは、破壊活動を行う遠距離攻撃型魔法士「光使い」を追ううち、セラという少女と出会い惹かれ合うようになる。セラの母マリアが自分の追う「光使い」とも知らずに…。その頃、かつて最強と謳われた「黒衣の騎士」黒沢祐一は、一通の手紙を手に、シティ・マサチューセッツを訪れる。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第3弾。
ヒマラヤ山脈上空2万メートルに浮かぶ極秘の研究施設ーそこは自らの肉体を変化させて戦う特殊な魔法士“龍使い”の実験場だった。フリーの便利屋“魔法士”ヘイズは、施設に潜入し実験データとサンプルを持ち帰るという依頼を受ける。実験体の暴走の可能性を聞かされていたヘイズは、そこに暮らす4人の少年少女の天真爛漫さにとまどいつつも、交流を深めてゆく。しかし彼らには、恐るべき秘密が隠されていた…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る“魔法士”たちの戦いを描く人気シリーズ第2弾。