著者 : 三河ごーすと
沙季の様子がおかしいーー。 どこか機嫌が悪そうで、けれど悠太が大丈夫かと問いかけても笑顔で「大丈夫」と答えるだけ。 秘密。共有されない悩み。 それは「すり合わせ」を良しとする二人の関係では珍しいことで、悠太は沙季の状態を心配する。 以前ならどうすればいいかわからず、適切なコミュニケーションを取れなかったかもしれない。 だが今は一年以上を共に過ごしてきた経験がある。 彼女のことを知り、関係を深めた今だからこそできる支え方もあるはずだと、悠太は沙季のためにできることを実行していく。 悠太の成長と“好き”の感情、はじめての家出、温泉旅行。 置き去りにした過去と対峙し、“兄妹”は大人へと成長するーー。
心の余裕を取り戻して沙季との最後の高校生活の思い出を積み上げることと大学受験と向き合うことを両立させると決めた悠太。 将来においても自分のやりたいことを優先させるか、それ以外の軸で道を選ぶかを天秤にかけて、ついに自分なりの結論を導くことに……。 いっぽう沙季は“ある人物”の影響で恋人としての“もう一歩進んだスキンシップ”に興味を持ち始める。 自己分析、やりたいこととやるべきこと、音楽ライブデート、はじめての○○、文化祭。 選択と邂逅の秋に“兄妹”が新たな愛情表現を知る触れ合いの恋愛生活小説、第11弾。
バイト先での新たな出会い、見知った友人の知らない表情。 初めて尽くしの高校生活最後の夏、それは受験を控えた悠太と沙季にとっても思い出を作る最後のチャンスだった。 花火大会に行きたい沙季は、将来のために勉強に集中しようとする悠太を誘うタイミングを見出せずに悩んでいた。 そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にとバイト仲間たちとのデイキャンプが企画されるが……? 勉強合宿、キャンプ、水着とショッピング、自己肯定感の高さと低さ、花火大会。 将来に悩み焦り心ゆれる“兄妹”が紡ぐ思い出の恋愛生活小説、第10弾。
★コミカライズ1巻同月発売!★ 人々が獣に還り、理性を解き放って自由と匿名を謳歌する《仮面舞踏街》。ここは、国が認めた唯一の《官製スラム》だ。 オークションに出品され、街にばら撒かれた《闇サプリ》は史上最悪の混乱をもたらした。 《吸血鬼》であり《霧の怪物》たる零士(レイジ)と《オリジナル人狼》の月(ゲツ)。二人は本腰を入れて一連の事件の黒幕を追おうとする。そんな矢先、《幻想清掃》社長・楢崎の口からは「捜査はこれで打ち切る」という衝撃の発言。納得のいかない少年たちだが、その裏ではBT本社が動き出しており、人権なき怪物の彼らにできることはない。 徒労感に苛まれるメンバーたち。しかし、この街は彼らに立ち止まることを許してくれない。 突如舞い込んだ、BT本社・CEOが危篤の報。《怪物サプリ》の基剤の製法を唯一知る彼女が死ねば、その影響は国内だけにはとどまらない。そして、次期CEOとして白羽の矢が立ったのは《調薬の魔女》である蛍(ケイ)。彼女を狙う者が現れるのは、無論当然の流れーー勃発する現代に蘇りし最悪のヴァルプルギス。西洋と東洋の魔法使いが激突し、闇サプリをキメた合成人獣(キメラ)が跋扈して、滅亡せし古の怪異が追い迫る悪夢のような逃避行が始まる! 少年少女はこのクソッタレな夜の街で、かけがえのない友人を守りぬくことはできるのか? 今宵ご覧あれ、超管理社会の歪みが産んだ最新の御伽噺ーー過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション第三夜!
学校では『恋人』、家では『兄妹』。 すりあわせによって適切な距離を見つけた悠太と沙季だったが、直後、両親のいない『完全に二人きりの二日間』を過ごすことになってしまう。 果たして二人は適切な距離を保ち続けられるのか……。 一方、学校のイベント、友達の青春と応援、新人バイト『後輩ちゃん』との交流など、悠太と沙季に新しい風が容赦なく吹きつけるが……? 『出会い』から一年、様々な出来事を経て変わった二人が迎える高校生活最後の夏。 友情と青春と新たな出会いの先に『兄妹』が向き合う感情とはーー。
自分たちの関係を受け入れてくれるコミュニティを大切にするーーそんな新たな価値観を知った悠太と沙季。 順風満帆かに思えた二人の関係だが、春休みを過ぎ、三年生になった彼らにはまた大きな変化が訪れる。 クラス替えにより同じ教室での生活が始まり、近づいてきた受験と未だ見えぬ将来設計に惑いーーそしていつの間にか、二人が家族になってから一年が経とうとしていた。 ここまでゆっくりと距離を近づけてきた二人は、近づきすぎてしまった自分たちの関係を見つめ直すために『すり合わせ』をするのだがーー? “兄妹”であり“恋人”でもある二人が理想の距離を模索する恋愛生活小説、第8弾。
★マンガワンでコミカライズ決定!★ 人々が獣に還り、理性を解き放ち、自由と匿名を謳歌する《仮面舞踏街》。ここは、国が認めた唯一の《官製スラム》だ。 この街を陰で支配する『Beast Tech社』から流出した規格外の《怪物サプリ》は、街の在り方すらも変えようとしていた。力を求める者、金を手に入れようと他者を陥れる輩。欲望渦巻き騒がしくなる夜には、当然《幻想清掃》の面々が《害獣駆除》に駆り出される。同じ高校に通う《吸血鬼》・零士(レイジ)と《人狼》・月(ゲツ)、新メンバー・蛍(ケイ)の三人。そして、《ただの人間》でありながら、亡き後輩のためサプリ流出事件捜査の依頼主を買って出た命(メイ)も、この街で闘う者の一人だ。 誘われる死人形の廃ビル。SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説ーーそして。少年少女の前に待ち受けるは、未曾有の惨劇。 【都立アカネ原高校生徒 死者ーー3名】 怪物以上人間未満の彼らは、残された尊厳のために夜を駆ける。 さあ、お立ち会い。 超管理社会の歪みが産んだ最新の御伽噺ーー過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション第二夜!
兄妹になってから初めての年越しで思い出を振り返りながら距離を縮めた悠太と沙季。 親戚付き合いを経て、誰からも歓迎される関係の難しさを実感しつつも沙季は悠太との触れ合いを求めるようになっていく。 バレンタイン、海外への修学旅行、旅先での新たな出会いと気づき。 特別なイベントにもかかわらず、家の外で過ごす時間は、二人にとっては逆に恋人らしい交流ができず、距離を感じるもどかしい時間でもあった。 そして『自分本位の幸福の追求』という価値観に触れたとき、自身の想いを抑圧しがちだった二人はある行動を起こすーー。 “兄妹関係”から恋人への階段をのぼっていく、等身大の二人を描いた恋愛生活小説、第7弾。
学内で密かに台頭する天才歌い手・詩歌とその兄で自称マネージャーの楽斗。しかし期末考課は「踊ってみた」縛りの人気争奪戦!?運動神経ゼロの詩歌では詰みかと思われたが…。「オッケーオッケー!ダンスならボクに任せてよーっ!」「最高にノれるようにしてあげる!ボクとキミの仲だしねっ」ダンス学科のカリスマ・大塚竜姫から興味を抱かれていた楽斗は彼女の協力を得ることに成功。詩歌をダンスでバズらせるため、必要なピースを揃えていく。そんななか竜姫が“ヒップホップの破壊者”と呼ばれ、ダンサーたちと対立していることを知りー。新時代音楽エンタメ・共鳴と躍進の第二弾!
それは中学時代の物語。明照がまだ“センパイ”ではなく、彩羽がまだ“友達の妹”ですらなかった頃。「小日向彩羽です。あに、がお世話になってます」明照、乙馬、そしてウザくなかった頃の彩羽による、青臭い友情とほんのり苦い恋愛感情の入り混じる、切ない青春の1ページ。“5階同盟”誕生のカギを握るのは、JCミュージシャン・橘浅黄とーまさかの元カノ(?)音井さん!?「ウチのことを“女”にした責任、取ってくれよなー」塩対応なJC彩羽との予測不可能の過去が待つ!思い出と始まりのいちゃウザ青春ラブコメ第10弾☆
人々は獣に還り、理性を解き放ち、自由と匿名を謳歌するー“怪物サプリ”を飲んで誰もがカジュアルに獣人に変身し、好き放題にやらかしていい街、それが“仮面舞踏街”。国が完全監視社会の中で唯一認めた“官製スラム”だ。そんな街で、本物の怪物たる吸血鬼の少年・零士は、相棒の人狼・月とともに街の掃除屋として『害獣駆除』を請け負っていた。轢き逃げ人馬の捜索、JKバニー狩り、顕現した都市伝説との死闘。そして“調薬の魔女”との出会いが零士たちの運命を大きく変えていくー。真贋入り乱れる街で巻き起こる、過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション!
ハロウィンの魔力に惑わされるように恋人同士の温もりを求めた悠太と沙季。 表向きは今までと同じ距離感を保ちながらも、その関係の在り方には確かな変化があった。 互いの誕生日、サプライズとすり合わせ、クリスマス、初めての年越しと、里帰り。 プレゼントや記念日の過ごし方、相手の喜ばせ方に悩みつつ、不器用な二人なりに幸せな道を模索していく。 そして、両親や親戚の姿から大人になることや家族の繋がり、恋愛関係のその先……結婚や子どもについても考えさせられ……? これは、兄妹になった二人が過ごす初めての冬の物語。
音楽、ダンス、ファッションーあらゆる分野の天才が集う芸能学校・私立繚蘭高校。だがその実態は、「顔」をはじめとした外見ですべての評価が左右される教室だった。俺の妹・池袋詩歌はヒキコモリで、兄ナシでは生活できない要介護人間のせいか、配信のセンスもスター性も壊滅的。この学校では最弱かと思われた。だが俺は知っている。ネットで顔を隠して伝説になったVSINGER。その正体こそが詩歌だと。「-青、この曲の色。私はそれに合わせて歌うだけ」ゆえに詩歌の歌声は唯一無二。学校のあらゆる常識を覆し、彼女の才能は見出されていくー!
誰にも知られてはいけない、二人だけの秘密の生活が始まった。 兄妹のようで恋人のようでもある、名前をつけられない関係を育む悠太と沙季。 自分の都合を押しつけたりせず、かといって抱え込みすぎもせず、適切に頼り合いながら、お互いに理想のパートナーでいようと試みる二人。 初めてのデート、不慣れなファッション、友達の誕生日会、そしてハロウィン。 様々な出来事を通して、同じ時間を過ごす中で、異性に期待せず生きてきた二人に少しずつ『変化』の兆しが見え始める。 また周囲の人間も、徐々に彼らの『変化』に気づき始め……?
第三次大戦の惨禍を超えて成立した、遊戯ですべてが決まる新時代は終末に近づいていた。“獣王遊戯祭”は最終段階に入り、紅蓮と透夜と可憐による世界の命運を賭けた戦いが幕を開ける。裏世界最強と表世界の超天才を相手に勝ち筋を見出すべく、ひとり兄の真意を読み解くことに没頭した可憐が描いた答え、それはー。「遊戯社会への憎悪により暴走している“共感覚モード”の強制停止。そして人脳共生型AIの危険性の証明、そして…破壊です」かつての仲間達との破局、新生Fクラスの立ち上げ、妹との離別に至るまで、最終目的への見えない布石。そうして今、すべての謎が明らかになる!砕城紅蓮の物語、堂々完結!