著者 : 両生類かえる
「ちなみに海鳥さん。私の元々の飼い主の話って、聞きたかったりします?」ある秋の日、なにやら様子のおかしいでたらめちゃんに、ショッピングモールに連れ出された海鳥東月。でたらめちゃんは海鳥に、どうしても伝えなければいけないことがあるのだという。が、そんな二人の元に、〈泥帽子の一派〉の魔の手はゆっくりと忍び寄っていて……? ネコミミ海鳥、『ぐりる・でたらめちゃん』、青森の小説家、もう一人の清涼院、同担拒否。そして明らかになる、十年前の真実。でたらめちゃんの秘密。果たしてその先に、彼女たちが見出した答えとは? 奇妙奇天烈ストーリー、クライマックス、第四弾!
「ちょっと感慨に耽っていただけ…私の部屋も、随分賑やかになったな〜って」夏休み最初の日、海鳥の部屋で開催されたお好み焼きパーティー。しかしそれは、やはり奇妙奇天烈な事象の入り口に過ぎなかった。焼きそばと白ごはんのおかげで、現状が相当ヤバいことに気づいた海鳥たちは、すぐさま対策を練り始める。それは具体的には、でたらめちゃんの動物配信と、夏祭りへの出店準備だった。兵庫県、ご当地グルメ、里帰り、そうめんを啜るお嬢様、服をちゃんと脱がない筆記用具、海鳥と奈良のはじめての××…そして遂に現れる、『あの男』。奇妙奇天烈青春ストーリー、いつの間にやら夏休みな、第三弾!
“こ、こちら海鳥東月さんのお電話で、間違いないでしょうか…?”五月三日、ゴールデンウィークのど真ん中。バイト帰りの海鳥の携帯に謎の非通知設定の電話がかかってくる。「…え?あの、どちら様ですか?」戸惑う海鳥に対して、謎の少女は、予想外の正体を告げてきて?一方その頃、天ぷらを作りつつ海鳥の帰宅を待つでたらめちゃんの身にも、思いもよらない魔の手が迫っていた…。土葬、食品スーパー、中華料理、幼女、金髪お嬢様。海鳥は果たして、『彼女』と『彼女』と協力し、第二の嘘殺しを成功させることが出来るのか?第17回MF文庫Jライトノベル新人賞“最優秀”作、奇妙奇天烈青春ストーリー第二弾!
「財布?携帯?ぜんぜん違うよ。私が盗まれたのはー鉛筆さ」仲良しのクラスの女子・奈良芳乃から突如、謎の相談を受けた海鳥東月。だがそれは奇妙奇天烈な事象の始まりに過ぎなかった。海鳥の自宅に現れた謎のネコミミパーカー『でたらめちゃん』。彼女によって引き起こされるトイレの貸し借り、裏切り、脅迫、掴み合いからの一転攻勢、そして全力の命乞い…全てを終えた後、でたらめちゃんは海鳥に告げてくる。「海鳥さん。私と一緒に、嘘を殺してくれませんか?」海鳥は訳も分からぬまま、嘘殺しに協力することになり!?第17回MF文庫Jライトノベル新人賞“最優秀賞”作は奇妙奇天烈、だけど青春ストーリー?