著者 : 九岡望
草木に覆われた、遠い未来の世界。そこでは植物が既存の生命も文明も全てを呑み込み、新しい生態系が生まれていた。 なかでも「花人」はその最たるものである。花人はかつて存在した「人」に似た姿で「花」の特性を持った新しい生命で、旧文明の遺跡を発掘しながら独自のコミュニティを築いていた。 そんな世界で目を覚ました少女・ハル。記憶を失った彼女はこの世界で唯一の人間として花人たちと交流を深めていくのだが、外の世界を知ろうとするハルと、花園を守る役目を負った花守のアルファは衝突してばかりで……。 第一部 エウレーカ 第二部 レーテー 終章 エレウテリア
みなさーん!今日も元気に死んでますかー!?亡者の街『東凶』より、DJフルソマがお送りいたします。さて相変わらず悪人亡者を狩りまくる『死神』ミソギですが、なんと彼の前に『本物の死神』が現れたというじゃありませんか。しかも超美人。いいなぁ!更に『人喰い鴉』のアッシュが、なんでも食べちゃう最悪の『亡霊兵器』を追いかけてきたというから、この街はまたかなり物騒なことになりそうです。…というかこれ、東凶壊滅のフラグビンビンでは?じゃ、じゃあDJはお先に逃げるので、みなさん代わりに世界の終わりを見届けてくださいね!グッバイ!!…え?逃げ場、無いの!?
イカしたDJが今回のお話を大紹介ダ!ミソギ、死者。嫌いなものは聖職者。犯罪亡者をぶっ飛ばし、地獄の閻魔に引き渡す荒事屋にして、シスコン(妹)!アッシュ、聖職者。嫌いなものは死者。聖なる銃をぶっ放し、死者を殺しまくる某機関の最終兵器にして、シスコン(姉)!!こんなチョイとオカしな二人が、何の因果か亡者の街『東凶』で、「魂」に効くヤバーいおくすりを大捜索!聖職者嫌いの死者と死者嫌いの神父が!?ハッ、まったく上手くいく気がしてこないね!しっかーし!困ったことにこいつら実力は折り紙付き。おいおい頼むから『東凶』を壊滅させちまったりすんなよ!?電撃小説大賞“大賞”受賞作家・九岡望が贈る、ダークヒーロー・アクション!
目覚めた少年は、何者でもなかった。“再葬開始”の合図と共に、いつの間にか持っていた火の粉を纏う刃を振るい、異形の敵を倒すのみ。“境死者No.7”-赤鉄。それが、彼に新たに与えられた名だった。なぜ自分は戦うのかー。No.6である美しき少女・紫遠と共に、訳のわからぬまま死闘に身を投じる赤鉄は、やがてある事実にたどり着く。No.7の称号を持つ“先代”がいたこと、そして自分がその人物に殺され、No.7を“継承”したことを…。第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作『エスケヱプ・スピヰド』のコンビで贈る、現代ダークファンタジー開幕!
銃よりも、戦車よりも、“刀剣”が強き力を持つ“もう一つの現代”-。それらを受け継いだ少年少女たちによる、新時代の剣戟バトルの火蓋が切られる!刀剣ヲタクが高じ、刀剣管理機構『SEAS』に籍を置いた少年・方助は、かつて自分の命を救った一振りの“業物”の使い手と邂逅する。しかし、その人物は年端もいかない少女で、さらに初対面の方助が本気が心配するほど世間知らずで気弱であった。だが、ひとたび愛刀を手にした少女・鳴の一撃はもはや“天変地異”の領域でー!?大迫力“刀剣”バトルアクション!
『前夜』-九曜が鬼虫として目覚める前夜を、柊の目線から描いた物語。『幕間/昭和一〇一年の学校の怪談』-帝都への旅の途中、九曜と叶葉が廃校で体験した一夜の不思議とは?『幕間/迷宮電気街奇譚』-廃墟の電気街・神原迷宮。九曜達の目の前に現れたのは、機械仕掛けのメイドさん?『異説/私立やしま学園』-九曜達がもしも普通の高校生だったら!?まさかの学園編!『後日談/ヱピグラフ』-黒塚部隊との戦いで生き残った鬼虫達と叶葉は、大陸の高原にいた。彼らにはある目的があってー?電撃文庫MAGAZINE掲載の3編に加え、書き下ろし2編を収録した特別編!
雪解けの始まった落地では、鬼虫と甲虫の最後の戦いが始まった。剣菱の前に立ちふさがるのは、戦闘狂の烏帽子。上空では、竜胆が虎杖と兄弟の因縁の戦いを繰り広げていた。叶葉たちも、神鯨の乗組員の説得に当たろうと艦橋へと赴く。そして、九曜と朧の戦いもまたー。譲れない信念を掲げた鬼虫と甲虫、果たして生き残るのはどちらか。人間から、兵器となった“鬼虫”シリーズたちの、戦中から続く長い戦いがついに終わりを告げる。兵器の少年・九曜と人間の少女・叶葉の向かう未来とはー?最強の兵器たちの神速アクション、本編感動の完結!
永遠の冬の街“落地”。二十年前の戦争で、鬼虫・八番式“蜉蝣”無明の柊が自らの生命を賭して核爆発を止めた街だ。蜉蝣の力により、今なお氷漬けのまま、その時を止めている。叶葉たちをさらった黒塚部隊の目的地は、落地であった。氷に眠る柊を目覚めさせ、蜉蝣と共に配下に置くためだ。九曜は黒塚部隊の計画の隙を突き、蜉蝣と柊を奪い取ろうとする。しかし二十年の氷きにわたる眠りの中で、柊は自我を失っていた。九番式の少年と八番式の少女、二十年の時を経た邂逅の行方はー?クライマックスに向け加速する神速アクション第六弾!
最強の兵器“鬼虫”たちは、どのようにして集まり、人間から兵器になったのかー。過去の記憶が交錯する中、黒塚部隊に囚われた竜胆が蘇生する。その頃、“蜂”の修理が進む登坂研究所で、巴は中央の高官から呼び出しを受けていた。これを好機と取った巴は、内通者のあぶり出しにかかる。そしてついに、巴の前に烏帽子が姿を現すのだった。そんな帝都の異常に、九曜は研究所から出動、街で朧に襲われる叶葉たちを見つける。再び朧と戦闘に入る九曜だが、その最中、叶葉と鴇子が黒塚部隊の手に落ちてしまいー?最強の兵器“鬼虫”たちの神速アクション、緊迫のシリーズ第5弾!
黒塚部隊によって、“蜂”と“蜻蛉”、そして竜胆の体が奪われた。九曜たちは仲間を奪還するため、鬼虫四番式“蜈蚣”弩将の井筒を目覚めさせようとする。しかし理論上は正しいはずの蘇生実験は、失敗を繰り返していた。そんなある日、叶葉は帝都“東京”の町中で行き倒れている少女を助ける。“クルス”と名乗る少女は、去り際に「南が明るくなったら逃げろ」と叶葉に告げた。そして彼女の言葉通り、南から敵襲がはじまりー?果たして九曜は自らの半身“蜂”を取り戻すことができるのか。そして謎の少女・クルスの正体とは!?最強の兵器たちが繰り広げる神速アクション第4弾!
量産型鬼虫たちが狙う第三皇女のクローン鴇子の記憶。それは、鬼虫の要を成す金属“星鉄”の存在だった。九曜たちが手にすれば、今は亡き鬼虫シリーズを復活させられるかもしれない。だが、量産型鬼虫たちが手にすれば、彼らの力は鬼虫と並ぶ。待ち受ける先にあるのは、光か闇かー。二つの側面を併せ持つ金属“星鉄”を巡り、新たな戦いが加速し始める。その頃尽天の町では、“蜂”と“蜻蛉”の機体、そして九曜の師であり好敵手である竜胆の体が、海から引き上げられようとしていたー。
昭和一〇一年夏、廃墟の町“尽天”。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従の契約”を結んだ瞬間だった。少年は、軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”九曜と名乗った。兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。徐々に心を通わせていく二人。しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である“蜻蛉”竜胆の飛来によって打ち砕かれー!?閉じられた町を舞台に、最強の兵器たちが繰り広げるノンストップ・アクション。第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。