著者 : 仁科裕貴
鑑識技術が、異世界の怪異の謎を解き明かす。 史上初の女性陰陽師として、鑑識技術を活かし、兄の朔也とともに怪異が絡んだ不可思議な事件を解決に導いた詠美。 彼女たちはある夜、公爵の娘が実父を獣のように襲い、変死事件にまで発展する「悪魔憑き殺人」に遭遇する。 折しも陰陽寮廃止論が叫ばれる時代。二人は陰陽寮の存続のために捜査に奔走する。だがそんなとき、死者の魂を巫女の身に宿して犯人の正体を告発させる「巫女証言」が行われることになりーー。 元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー、第2巻! プロローグ 第一話 悪魔が来りて口笛を 第二話 嘆きの巫女は夜歩く 第三章 その、瞳の中の真実を エピローグ
怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」 明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。 泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。 そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。 頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー! プロローグ 第一話 水底からの喚び声 第二話 陰陽寮の這いずり女 第三話 ただ、夜明けを待っていた エピローグ
押し寄せる、綜国最大の危機!! シリーズ最終巻。 国境付近での異変を探るべく、天狐と共に北方の地を訪れた沙夜。二人が目撃したのは、蝗害に遭い壊滅状態となった同盟国・燎からの無数の難民の姿だったーー。 青年皇帝・緑峰は、難民を救おうとするが、大臣たちの反対にあい、王座を追われてしまう。難民を排除しようとする新帝と、彼らをなんとしてでも救いたい緑峰と沙夜。二つの思惑がぶつかる時、世界の運命を左右する、大いなる秘密が明らかになる! 痛快で摩訶不思議な、中華あやかし後宮譚・最終巻! 序章 第一章 乱れし国土、紡がれし絆 第二章 胡蝶は誰がために夢を見る 第三章 その姫、やがて夜叉となり果てり 終章
空飛ぶ首と、首なし死体が暴く、宮廷のある秘密──。 伝説の神獣ハクに弟子入りをしてから早半年、ようやく尚異としての仕事にも慣れてきた沙夜のもとに宮女達から奇妙な依頼が舞い込んでくる。 近頃、彼女達の身の回りで男の生首が出没し、あろうことか覗き行為をはたらいているという。 宙を浮遊する生首の行方を追う沙夜であったが、ちょうどその頃、同盟国・燎からやってきた下級宮女が首なし死体で発見されるという凄惨な事件に直面しーー。 痛快で摩訶不思議な、中華あやかし後宮譚・第4巻! 序章 第一章 首よさらば 第二章 断たれるは袖か、琴か 終章
「俺と、結婚していただけませんかっ!?」土蜘蛛の里から帰還して数ヶ月が経ち、迷家荘には平穏な時が流れていた。そんな中、一念発起した緒方司貴は、互いの想いを確かめ合った和紗にプロポーズしようとする。しかし折り悪く、遠野の町中で異形の影が次々と目撃されてしまい…。迷家荘を訪れたとある宿泊客の切なる想い。その人物の意外な正体が明かされる時、遠野に棲まう妖怪の存在そのものを揺るがす事態に発展する。大人気シリーズ最終巻!
たわわに実る稲穂も色づく豊穣の秋。遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭で小説家の緒方司貴は、交通事故に巻き込まれてしまうーー。 最愛の人が昏睡状態に陥り、和紗たちが悲嘆に暮れる中、とある場所で赤い着物に身をつつんだ「少年」が目を覚ます。そこは伝説の妖怪・牛鬼が統治する土蜘蛛たちの里だった! 里の勢力争いに巻き込まれ大奔走する少年たち。一方で、陰陽師・久我凪人は女子高生失踪事件で遠野を訪れて……。失踪と捜索のシリーズ第9巻! 【登場人物】 ■緒方司貴(おがた しき) うらぶれ妖怪小説家。小説のネタを求めて訪れたはずの遠野で「座敷童子の代理人」として妖怪たちの悩みを解決するはめに……。 自由奔放な童子に振り回されたりとちょっと頼りないところもあるけれど、妖怪たちの問題にまっすぐ向き合う心の持ち主。 ■座敷童子(ざしきわらし) 妖怪たちのご意見番。博識だが、性格は捻くれ者でおマセな少年。司貴のことを「先生」と呼ぶ。 TVを観たり、煎餅を食べたり、司貴のスマホをいじったりとまるで人間のような仕草も。 ■白沢和紗(しらざわ かずさ) 「迷家荘(まよいがそう)」で働く仲居。常人には見えないはずの座敷童子や河童などが見える司貴を尊敬している。 プロローグ 第一話 神隠しの里 第二話 安倍晴明の代理人 第三話 石が流れて木の葉は沈み、牛は嘶き馬は吼え エピローグ
皇帝である緑峰からやっかいな話が舞い込んだ。後宮内に妃候補達に向けた女学院を設立するにあたり、序列試験で首席を取って欲しいと言う。 緑峰の意図を汲み取り、無事に試験を首席で突破した沙夜。順風満帆……と思われたが、女学院の生徒達が次々と病に倒れ、その原因が沙夜にあると、あらぬ疑いをかけられてしまい!? 果たして沙夜は、様々な思惑が渦巻く後宮で謎の流行り病を解決し、自らの疑惑を晴らす事が出来るのかーー。
八月下旬。ようやく暑さが和らいできたある日、迷家荘の蔵から謎の絵画が発見された。ふと手にした和紗だったが、突然倒れてしまう事態に。どうやら霊に取り憑かれてしまった様子。 司貴たちが霊の正体を暴くべく調査を始めると、発見された絵画が“供養絵額”と呼ばれる死者の鎮魂のために描かれたものだと判明する。その絵に込められた想いを紐解くとき、事態は遠野全体を巻き込む大騒動に発展しーー!? 司貴と和紗の関係も気になる、大人気シリーズ第8巻!
下級女官にもかかわらず突如緑峰から求婚を受けた沙夜。あまりにも突然の出来事に困惑する彼女だったが、どうやらそれには深い理由があるようで……? 一方、綜国は北に接する燎国から親善のために送られてきた姫について揺れていた。噂では“生まれながらにして災厄をその身に宿す、呪われし姫”だというのだがーー。 後宮に次々と起こる問題を、沙夜はハクの力を借りて解決することが出来るのか!? 大人気中華あやかし後宮譚、待望の第2巻! 序章 第一章 失われし秘薬 第二章 夜明けに咲く花の名は 第三章 屍人たちの女王 終章
普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。それは毎日、午後1時35分に起こるようになった。 好奇心を抑えられず、学校の外に繰り出した僕は、そこで僕以外にも動ける女の子・篠宮時音と出会う。彼女と共に時が止まった世界を楽しむうちに僕は、彼女に恋をした。 でも、彼女は大きな秘密を抱えているようでーー。 実写映画化作品を大幅加筆修正し、装いを新たに登場!
高校の入学と共に僕・桐原綾人は「絶対に成功する」という思いで幼なじみの比良坂未緒に告白をし、見事玉砕した。そうして互いに言葉を交わす事もなくなったある日。僕は突然午後4時15分に「自分以外の時が止まる」という不思議な現象に見舞われる。高揚感に胸を躍らせつつ、僕だけの世界を楽しんでいたのだが、そこにはもう一人動ける存在ーー未緒がいた。 時が止まった世界の未緒とは昔のように接することが出来るけれど、ほんの少し、何かが違っていて……。
泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。 しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。 そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者でーー。 『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!
遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭として平穏な日々を過ごしていた司貴の元に、突然担当編集者が会いに来た。手元にあるのは、予定が遅れているのに全く書き進められていない真っ白な原稿用紙。作家人生のピンチ!?と思いきや、彼は妖怪にまつわる相談があると言う。 いつものように座敷童子を始めとした妖怪達と協力して解決を図る司貴だったが、迷家荘の中で殺人事件が起こってしまいーー。
遠野の旅館「迷家荘」には妖怪をはじめ、いろんな問題を抱えた人たちが集まる。それは京都に住む妖怪退治のスペシャリスト「陰陽師」たちもご多分に漏れず……。 近頃、占い師として有名な陰陽師・久我凪人。彼とその弟の綾斗は、座敷童子がいるという遠野の旅館をお忍び旅行で訪れる。だが、もちろん観光旅行などではなく……。司貴・座敷童子のコンビは、「鎌鼬」や「式神」の問題に関わることで陰陽師兄弟が抱える悩みを知るのだがーー!? 遠野と京、人と妖怪、そして陰陽師ーー意外な接点と“あの人物”も登場する新章「遠野・陰陽師編」開幕!
迷家荘が大ピンチ! 自慢の温泉が出なくなってしまったのだ。さらに司貴は、座敷童子や妖怪たちの姿が見えなくなってしまい!? どうやらこれには迷家荘の前身「マヨイガ」と遠野の問題が関係しているようで……。
季節は秋。紅に染まる遠野で新たなトラブルの予感!? 旅館舞台の映画撮影にあわせて、「迷家荘」に住み込みで働き始めた新人女優・舞原玲奈。人を引きつける魅力を持つ彼女には大きな謎がある。かつて鬼の頭領とまで謳われた有名な鬼・酒呑童子に呪われ、取り憑かれているのだ。 なぜ、鬼の王が一人の女性に取り憑いているのか? 鬼の呪いとは? 座敷童子コンビが挑む謎は、秋と同様に一層深まってしまうようで……。 一方、玲奈が現れたことで、司貴と和紗との関係にも変化が訪れ……る!?
なぞの座敷童子少女現る!? 座敷童子コンビと訳あり妖怪たちがおくる平成あやかし譚。 遠野が美しい雪化粧に包まれる季節、平穏な「迷家荘」に新たな珍客が!? 妖怪小説家をしながら旅館の見習い番頭として働く緒方司貴の前に現れたのは、司貴が苦手意識を持つ家族、そして"座敷童子コンビ"の過去を知るという"女の子の座敷童子"!? ひと悶着を引き起こす座敷童子少女・律のほか、半妖のさとり少女、好々爺のぬらりひょんなど、遠野の旅館には問題だらけの妖怪や人間と共に、相も変わらず笑いや涙も集まってしまうようで……。 そんな中、妖怪たちが持ち込む無理難題で司貴&童子の仲にヒビがーー? どうするどうなる座敷童子コンビ!?
僕の青春は人より少しだけ長い。 「時間」が止まる世界で彼女に出会ったから。 僕の「青春」は、人よりも少しだけ長いらしい。ある日、僕以外の時間が止まったのだ。 それは平凡な高校生活を送る相葉孝司に唐突に訪れた特別すぎる青春だったーー。 午後1時35分、毎日決まった時刻に訪れる1日1時間だけの奇妙なロスタイム。そんな中で、僕は僕と同じ景色を見る彼女に恋をした。 琥珀色の瞳で、まるで停止世界が当たり前だと言わんばかりの不思議な魅力を持つ少女・篠宮時音。彼女には“僕だけ”が気付けない、とても大きな秘密があるようで……。 不思議なロスタイムが少年と少女を結ぶ、ほんのり甘く切ない恋愛ストーリー。
代理人、再び遠野へ! うらぶれ妖怪小説家と訳あり妖怪たちがおくる平成あやかし譚ーー。 しがない妖怪作家・緒方司貴のもとに、遠野から不思議な宅配便が届いた。その中身とは……可愛い子狸の妖怪!? 異変を感じた司貴は、相談役「座敷童子の代理人」として、子狸を連れて遠野の旅館「迷家荘」を再び訪れる。 今回の妖怪たちの悩みとは、六角神社で行われる「妖怪祭り」の大騒動。司貴は、相棒である童子や河童たちとカラス天狗たちを説得するが、さらに増える子狸と天女の問題。 そんなてんこ盛りの悩みと向き合う中で、司貴と童子の"座敷童子コンビ"は過去の記憶を少しずつ取り戻し……。 訳あり妖怪たちがおくる、笑って泣ける平成あやかし譚。