著者 : 今野敏
法務省の官僚・神谷道雄が殺害された。被疑者としてアメリカ人のプロの殺し屋の可能性が浮上、警察庁警備局警備企画課のキャリア・隼瀬順平は、専任チームでの対処を課長から命じられる。だが翌日、事件が未解決にもかかわらず、警視庁の捜査本部は大幅に縮小、隼瀬らのチームも急遽解散を告げられて…。事件周辺でささやかれる「キンモクセイ」という謎の言葉。誰が味方で敵なのか?日米関係の闇に挑むスリリングな警察小説。
地球連邦軍の若き将校、エリアルド・ハンターは、念願かなって憧れのティターンズに配属された。新型モビルスーツのテストの傍ら、様々なミッションや実戦を繰り返し、パイロットとして成長していく。だが、僥倖にも『グリプス戦役』を戦い抜いたエリアルドを待っていたのは、軍事法廷という新たな戦いだった…。法務官コンラッド・モリスはエリアルドの弁護人となり、彼の無罪を証明するため、エリアルドのかつての仲間を探し求める。『機動戦士Zガンダム』外伝。
『コロニー・レーザー争奪戦』で、ティターンズは劣勢に立たされていた。戦闘の最中、弾薬が尽き、いたるところに被弾したエリアルドの乗機は、巡洋艦アスワンに収容された。そこで彼はペデルセン艦長から特命を受ける。ガブリエル・ゾラとの決戦、『グリプス戦役』の最終局面。エリアルドは絶体絶命の激戦に身を投じる。戦後の軍事裁判は、エリアルドにとって圧倒的に不利な状況だった。かっての仲間たちが証言台に立ち、無罪を証明しようとするが…。『機動戦士Zガンダム』外伝。
あらゆる格闘技試合で不敗を誇る南雲凱。今や、名実ともに沼田道場のエースとなり、手にした金で毎晩豪遊を繰り返す凱だったが、その肉体はいつしか蝕まれていた…。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した麻生英治郎は、彼らの活躍により、いつしか「常勝軍団の総帥」とマスコミに祭り上げられていた。その現実は、ひたすら空手の真髄を極めるという彼の理想とは、全く別次元のものだった…。苦悩する英治郎は、遂に輝英塾塾長として決断を下した。それは南雲凱との頂上対決。両者激突の時がきたのだ!!シリーズ感動の完結篇。巻末に著者と桜庭和志氏(格闘家)との特別対談を収録。
自らが所属する空手流派に漠然とだが疑問を抱いた麻生英治郎は、フルコンタクト系の空手師範である黒沢輝義と出会い、真の空手道を極めることを誓い合う。二人で新たな道場を開くまでにいたるが、その矢先、黒沢は癌に倒れ、還らぬ人となってしまった…。一方、シベリアの針葉樹林より生還した南雲凱は、些細な事件から新格闘技団体に入団することになった。その圧倒的な強さと、大金を掴むという自らの野望のため、凱はラスベガスに武者修行すべく殴り込む。そして、格闘技雑誌のグラビアを飾る英治郎を目にして…。後に、格闘技界の頂点を賭け激突する虎と龍が、遂に始動した!はたして彼を待つ運命とは!?シリーズ第二弾。
秋田から大学入学のため上京し、憧れの街-秋葉原を初めて訪れたパソコン・マニアの六郷史郎。ところが、入った店でいきなり万引きと間違われてしまう。動揺しつつも弁解する史郎。しかし今度は、何故か突然、店にヤクザたちが現れた!もはやパニック状態に陥った史郎は、その場を逃げ出してしまった…。この瞬間から、この街のすべての歯車が狂いだした-。白昼の銃撃戦、そして爆破予告!警視庁とロシアン・マフィア、そしてモサドや中東のスパイたちまでが入り乱れ、白熱化し暴走する電気の街・アキハバラ!!ノンストップ・アクション&パニック小説の傑作。
騙されて外国に売られ、シベリアの針葉樹林で、あたかも奴隷のように手斧一本で伐採作業を強制されながら生きる南雲凱。現場監督を半殺しにして日本に生還した凱は、些細な事件から新格闘技団体に入門する。そしてもう一人-何ひとつ不自由のない裕福な家庭に生まれ育ち、空手道場に通う大学生の麻生英治郎。所属する流派に漠然とだが疑問を抱く英治郎は、フルコンタクト系空手師範の黒沢と出会い、空手の真の姿を探し始める…。後世、この二人が虎と龍の如く格闘技界の頂点を賭け、激突するとは、この時、誰も知らなかった。はたして彼らが目指す先には何があるのか!?“真の格闘技小説”堂々のシリーズ第一弾。