著者 : 会川いち
湯屋の怪異とカラクリ奇譚2湯屋の怪異とカラクリ奇譚2
いつも気持ちのいい湯とたくさんの不思議にあふれている、東の都の妖怪が営む湯屋。その湯屋の奉公人、佐吉はカラクリ技師になるべく、長らく引きこもりだった伽藍堂に弟子入りをしていた。そんなある時ふらりと現れた老カラクリ技師の半月堂。佐吉の長屋に居候することになったその老人はとぼけた風情だが腕は確か、そして謎めいた目的を持っていて、さらには伽藍堂や湯屋の主、白闇とも繋がりがあるようでー?人と妖怪が織りなすおかしくてあたたかで不思議な物語。
湯屋の怪異とカラクリ奇譚湯屋の怪異とカラクリ奇譚
その湯屋は、いい湯と不思議にあふれてる。 東の都にある大きな湯屋は、安いし広いし湯加減も良い。繁盛しているが、誰もそこで働く人間を知らないという。 だが、なぜかその湯屋の奉公人として選ばれた佐吉は、そこが妖怪によって営まれていることを知る。番頭の闇二や妖の一夜と三夜、また子供の落書きのような小さな謎の存在"件"に揉まれながら、佐吉は苦労しつつも新鮮な日々を送っていく。 そして、一人のカラクリ技師との出会いが佐吉の運命の新たな扉を開く。人と妖怪、その秘密に近づいた佐吉は何を選び取るのか? 人と妖怪が織りなすおかしくてあたたかで不思議な物語。
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