著者 : 入江君人
異世界に転移した女子高生・琥珀は、 3匹の人食い蜘蛛を助け、 彼らとともに迷宮を旅することになった。 「私は”化け物(バーシャ)”、あなたの敵よ」 出会った冒険者を倒したり、 蜘蛛の糸で綺麗な服を作ったり、 一緒に食料を探したり。 虫が好きなことを隠さなきゃいけない前世よりよっぽどあたたかい、 蜘蛛3匹と過ごす毎日。 「わたくしは、魔道士協会に籍を置く大天才魔女ーー」 しかし、一番小さいヒメちゃんが、 しゃべり始めただけでなく自分のことを魔王の娘と名乗ってーー!? 入江君人×茨乃の神ないタッグが生と死を描く、 珠玉のファンタジーのはじまり。
「君が好きだ。コクラン。…愛しているんだ」悠久の時を彷徨い続けた悪魔と、孤独の運命を受け入れ続けた王女。奇跡によって逃れられぬ虚無から解き放たれたレクスとコクランは、あらためて出逢った。しかしレクスは捕らえられ、コクランの知らぬ間に後宮から追放されてしまう。離ればなれになっても、三度出逢おうとする二人。それを阻むのは、どこまでも深い後宮の闇と、初めて知る後宮の外の世界だったー。「めでたし、めでたし」のその先に、真の恋物語は始まる。
「さあ、願いを言うがいい」「なら言うわ。とっとと帰って」王女コクランのもとに現れた、なんでもひとつだけ願いを叶えてくれるという伝説のランプの悪魔。しかしコクランは、願うことなど何もないと、にべもなく悪魔を追い払おうとする。なんとか願いを聞き出そうと付きまとう悪魔。しかし、“すべてを与えられた者”と謳われるコクランを取り巻く王族と後宮の現実を知ることになり…。物語を一人演じ続ける王女と、悠久の時を彷徨う悪魔の、真実の願いを求める恋物語。
「私、死んじゃったんですね…」アイは、土曜の朝に死んだ。ユリーも、傷持ちも、ディーも、ウッラも、それぞれがアイの死を受け止めた。そして、皆が思った。「アイ、キミは、これからどうするの?」死者として埋葬されるのか、このまま在り続けるのか…。アイは待っていた。脅威なき世界の魔弾となったアリスと、悪なき世界に舞い降りた魔女の娘をー。世界の終わりに出逢った少年と少女。ふたりは奇跡を起こせるのかー?墓守アイの願いの物語、ついに完結。