著者 : 冬条一
その蕾は、大きく花開く。 夏祭りでフラれたあの日から、葉はあいりと話すことができずにいた。 あいりはバイト先の“なごみ”や学校にも姿を見せず、メールをしても返信がない。 「立花さんの真意を知りたい」そう考えていた葉は、あいりの友人である藤沢からの後押しで、あいりの家を一人で訪ねることになる。 行き着いた先は、葉にも馴染みのある家だった。そこにかつて住んでいたのは、中学一年生の夏休みに出会った初恋の人。 泣き虫で、不器用で、人見知りで・・・・・・とても優しい女の子。 佐原葉と立花あいりの物語は、時計の針を巻き戻すことになるーー。
新との騒動が解決し、夏休みに突入する。恋愛面でなかなか行動に移せない葉に対し、友人の文也は「アルバイトでもしたらどうだ?」と助言をする。あいりとデートをするにも、身だしなみを整えるにもお金が必要になるからだ。近所のファミレスで働くことになった葉は、そこで可愛いファミレスの制服を着たあいりと遭遇する。どうやら、“たまたま”あいりも同じ店でバイトを始めたようだ。二人の距離はどんどん縮まっていき、落ち込んだ姿を見せる千鶴。その様子を見て心配した美紀が、“あること”を千鶴に伝えるのだがー。
佐原葉は、学校一の美少女・立花あいりに一目惚れをした。イケメンな友人・進藤新に相談をすると、告白のセッティングをしてくれることに。伝えられた場所に行くと、そこにはあいりに告白をする新の姿が。友人に裏切られ、好きな人を目の前で奪われた葉は、ショックでその場を逃げ出してしまう。翌日、教室に入ると新はなぜかスキンヘッドになっていた。さらに、恋人がいるはずのあいりから積極的にアプローチをされるように!?好きな女の子が、なんだかヤバい!謎多き高嶺の花と織り成す、ゾクゾク必至の新感覚ラブコメ!