著者 : 凪
たったふたりで世界からの逃避行を続けていた、《魔王》・レーヴェと憂人に差し伸べられた救いの手。 「私は雪咲メノ。レーヴェちゃんの味方だよ」 《知識》を司る天使たる彼女の協力により、レーヴェたちは追っ手から逃れ、ひとときの穏やかな安寧の日々に揺蕩う。 一方、目前で《魔王》を逃したエレオノーラは、『聖戦の真実』に揺れる天使たちにレーヴェと憂人の素性を開示し選択を迫るーー果たして《魔王》を討つべきなのかと。 「……終わらせましょう。この聖戦をーー」 第28回スニーカー大賞《大賞》作、聖戦の帰結する第3幕。
覚醒前のラスボス悪女・公爵夫人ディアーナに転生していた私。聖女となった娘の恋人の勇者に倒される未来を回避するため、娘をかわいがりまくり、冷え切っていた氷の公爵様との関係も改善!努力の結果、周囲との平穏な日々を過ごしていたーはずが、なんだか世界に不穏な予兆が…。私のラスボス運命は回避されたはずなのにどういうことなの!?様子のおかしな公爵夫人の脱ラスボス系悪女物語、WEB掲載作を加筆修正&書き下ろしを加えた続編が登場!!
人類の存続を巡る《聖戦》が幕を開けた。 世界でただひとり、《魔王》・レーヴェの隣に並ぶ憂人が、《天使》たちと対峙しーー全世界を敵に回してその掌に掴んだのは”この少女に愛を知ってほしい”という切なる願い。 そのささやかな想いを胸に逃亡を続ける憂人たちに、次なる《天使》が迫る。 「《愛憎》を司る天使、林鈴麗ちゃんでーす。よろしくね」 第二使徒にして、人類最強と呼ばれる彼女との邂逅、”愛しみ”、”憎しみ”多くの想いが交錯し《聖戦》は加速する。 第28回スニーカー大賞《大賞》作、第2幕。
覚醒前のラスボス悪女・公爵夫人ディアーナに転生していた私。しかもすでに氷の公爵様とは政略結婚済みで、娘は私におびえ家庭内は冷えきっていた。将来負の感情にとらわれラスボスとして覚醒した私は、娘の恋人の勇者に倒される運命ーーなのだけど、そんなのはお断り! なるべく家庭円満、負の感情とは無縁のストレスフリーな生活を心がけたい! そう決心し旦那様との関係改善&娘をかわいがりまくることにしたのだけど……!? 様子のおかしな公爵夫人の脱ラスボス系悪女物語、華麗に開幕★
「人類は、《魔王》によって滅ぼされるだろう」 突如、全人類の前に降臨した神はそう告げた。 1ヶ月ほど前から無差別に発生した不審死により、既に八億人もの命が失われていた。《魂魄剥離》と呼ばれるその現象が、あどけない少女にしか見えない《魔王》によるものと神は言う。 厄災を阻止すべく、人類を代表する十人の天使が選出され、《人類》対《魔王》--《聖戦》の火蓋が切られる。 震撼する世界で、ただ独り高坂憂人だけは少女を知っていた。彼女が世界の敵に仕立て上げられ、助けを求め手を伸ばすか弱き存在であるとーー。 ひとりの少女が為、世界に仇なせ。