著者 : 凪かすみ
王太子に婚約破棄され捨てられた瞬間、公爵令嬢レティーシアは料理好きOLだった前世を思い出す。国外追放も同然に女嫌いで有名な銀狼王グレンリードの元へお飾りの王妃として赴くことになった彼女は、もふもふ達に囲まれた離宮で、マイペースな毎日を過ごす。だがある日、美しい銀の狼と出会い餌付けして以来、グレンリードの態度が徐々に変化していき……。コミカライズ決定! 料理を愛する悪役令嬢のもふもふスローライフ、ここに開幕!
「陛下、退位をご決断ください」ついに蜂起し、皇帝・ショウ飛へ迫る朱西。戦か、退位かーー与えられた猶予は十日。禁軍すら敵に回る状況で、それでもショウ飛は国を守るため戦う道を選ぶ。一方理美は、初秋の庭で聞いた「決した」という珠ちゃんの言葉の意味を考えていた。そんな中、ショウ飛が突如、原因不明の体調不良を訴える。毒が疑われ、理美は伯礼が何度か黒い小瓶を手にしていたことを思い出し……!? 全てを揺るがす第10弾!!
「陛下のため」--朱西の離反の真意を知った理美。彼を取り戻したいという思いを深めながらも、朱西の葛藤の鍵・考仁と対峙した際、相応しい料理を饗せなかったことに迷いを覚えていた。そんな最中、誘拐の真相を巡り尋問が始まる。皇帝としての判断を求められるショウ飛だが、すれ違いから考仁と対立することに。考仁は宰相の地位を退くと宣言し、宮城を去る最悪の事態を迎えてしまい……!? もつれた感情がほどける第9弾!!
決死の告白でようやく想いを通わせた雛花と志紅。 だが、仮死状態だった兄・黒煉の体に、志紅に宿っていた男神・伏羲(ふっき)が戻ってしまった。 このままでは兄の自我が食い潰されると焦る雛花は、瀕死の志紅とともに禁城を脱出。 渾沌の魔・丹朱から解決の糸口を探ろうとするが!? 「何もかも片付いたら、俺と結婚して欲しい」 柵(しがらみ)から解き放たれた二人の結末は!?
皇后候補・雪理美と五龍が、宮城から忽然と消えた。皇帝・ショウ飛は自ら捜し出したい気持ちを抑え、丈鉄と伯礼に彼女の捜索を命じる。一方、知らせを聞いた朱西には心当たりがあった。西沙国との国交樹立を阻んだと、理美の存在を邪魔に思うその男ーー考仁の元へと出向いた朱西。冷ややかな気持ちで育ての父と対峙した朱西は、彼女の行方を追及するが「雪理美は死んだ」と言われて……!? 大切な思い出と「確執」を巡る、第8弾!!
志紅が雛花に告白したことにより、数々のすれ違いからようやく一歩進んだかに見えた二人。 しかも告白で開き直った志紅の恋着は留まることをしらず、雛花は押されっぱなし!! 一方で、知れば命がない皇室の秘密を知ってしまった雛花は、己に宿った女神(?)と命を懸けた謎解きに挑むことに。 ところがようやく見つけた答えは、まさかの後宮解散!?
「おいしい」と笑ってくれたらーーそれが、私の居場所。父が流罪となり、元服できずにいた真佐智。ある日、当代が異国に嫁ぐため一年後に空位となる、美味宮候補に選ばれる。神に食事を捧げるだけの閑職と知って都へ戻る決意をするも、料理経験のない真佐智は失敗ばかり。そんな中、世話係となった炊部の少年・奈津から「なぜ、美味宮になりたいんだ」と覚悟を問われ……!? 「食」で結び合う少年たちの和風ファンタジー!
各国の使節が訪れる外交の月を迎えた崑国。皇帝・ショウ飛は鳳家当主・朱西と休戦を結び、束の間の平穏に安堵していた。理美は料理の腕を認められ、西沙国をもてなすことに。ところが使節団にはグルザリ・シャーだけでなく、皇女アーシャの姿が。国交樹立に向け、婚姻による盟約の準備かと宮廷はざわめきだす。動揺するショウ飛を差し置き、理美の皇后内定者としての立場は揺らぎだして!? 自らの「道」を選び取る、激震の第7弾!!
「明晩から、陛下がこちらにお泊まりになられます」 帝位を簒奪した志紅の目的を探るべく、後宮脱出計画中の雛花に突如告げられた同衾宣言。 実は、志紅が新たに迎える四妃の中の一人に、魔物が擬態しているというのだ。 志紅が妃を娶るのも複雑だが、警護のために一緒に寝るのも……と心臓がもたない雛花の前に現れたのは、妃とは名ばかりの面々で!?
時を超え記憶を失ったままのセラフィーヌは、錬金術師のカリオストロ伯爵と弟子アレクサンドルとともに、昔住んでいたR女子修道院跡に向かう。旅の途中、謎の青年錬金術師シャルルに出会うが…?
朱西が皇帝・ショウ飛の側を離れ、敵対する鳳家当主となった。そのため立后式は延期。理美は己にできることをしようと、食学を引き継ぐと決める。だが突然、地方県吏が一斉に徴税を拒み、宮廷は激震! 反逆罪で捕らえられそうになる県吏を庇ったのは朱西だった。ショウ飛と真っ向から対立する姿に、戸惑う理美。「食」と向き合い、本当に守るべきもののため理美が選ぶ道とは……!? 「俺はあなたの敵です」真の決別が近づく第6弾!!
武将軍・志紅(しこう)に淡い恋心を抱く公主の雛花(すうか)は、幼馴染の彼のため、特別な神の力を授かることができる【天后】になろうと勉強に励む日々。 ところがその志紅が、雛花の兄である皇帝・黒煉(こくれん)を殺して帝位を簒奪! しかも「今日から君は俺の妻だ」と告げ、雛花を後宮に拘束してしまう。 大好きだった人の豹変に、雛花はあの手この手で脱走を図り、目的を探ろうとするが!?
朱西の秘密を知り、彼を守るため皇后となる道を選んだ理美。料理を作る余裕もないまま、立后式に向け皇后教育が始まるが、講師となったのはその朱西だった。一生抱え続けると決めた胸の痛みを隠して微笑み合う2人。しかし皇帝・ショウ飛の元に、和国人の皇后内定に反対する意見書が届けられる。宮廷の利権と思惑が立ちはだかる中、3人の恋は思いがけない方向に動き出しーー!? たったひとつの「嘘」から運命が激動する第5弾!!
互いへの想いを封じた理美と朱西。さらに皇帝・シヨウ飛に「皇后になって欲しい」と言われ、理美は落ち着かない毎日を過ごしていた。そんなある日、元気がない五龍のため、神気に満ちた旧都・氾因に滞在することに。そこで見つけた鏡をきっかけに、奇妙な現象が起こり始める。臥せってしまったシヨウ飛に料理作りながら、原因を調べだした理美は、朱西の秘密を知ってしまい……!? 大切な居場所を守るため、決断の時が迫る第4弾!!
セラフィーヌはいつも同じ夢を見る。ひとつはヴェルサイユ宮殿の夢、二つめは雪山で逃亡している夢、三つめはR女子修道院の夢…そしてある朝目覚めると、美貌の錬金術師と助手がいて……!?
女神の不興を買ったとして、王子フォルシティアは流刑地ラタ島へ送られた。島の領主の娘エディスは王子に惹かれ、足繁く王子のいる館に通っていたが、幼なじみの青年ルウェインとの縁談が持ち上がって…?
百年もの間ほぼ鎖国状態だった西沙国と、崑国の国交樹立話が持ち上がった。理美は過酷な交渉でお疲れ気味の皇帝・ショウ飛の心身を癒やすため、専属のお夜食係に任命される。名誉ある役目に意気込む理美だが、朱西と一緒に過ごす時間は徐々に少なくなっていく。一方、理美への恋心を自覚した朱西は自分の気持ちを封印しようとするが……? この恋は、忘れないといけない夢だったーー。3人のせつない想いが交差する、第3弾!!
三条女御の策略にハマり、呪詛をかけた犯人に仕立て上げられた塔子。 冤罪を晴らす決定的な証拠を手に入れるまで、宮中の混乱に乗じて故郷・熊野に帰ることに。 「必ず、戻ってきてください」 ーー明槻との約束を果たすためにも、身の潔白を証明して入内を果たしたい。 なりゆきで始まった東宮妃の塔子に、国母として戦い抜く自覚が芽生え……!? 平安恋絵巻、最終巻!
明来告知ーーそれは、四人の妃嬪が新皇帝の寵愛を争う儀式。料理好きな皇女・理美と食学博士の朱西は、儀式前の妃嬪達の心を落ち着かせるよう、後宮で料理番の任務を命じられる。個性の強い四夫人を相手に奔走する理美。一方、皇帝・ショウ飛は五龍に会う名目で頻繁に理美の元を訪れていた。朱西は女性に興味がなかったショウ飛の変化を喜びつつも、内心は複雑。そんな折、儀式で使う大切な宝珠が何者かによって盗まれてしまい!?