著者 : 南方純
「魔術」により世界を統べんとする「帝国」。「天使術」により世を治めんとする「教国」。両国は、世界に10人しかいない「聖女」をめぐり暗闘を繰り広げていた。「聖女」とは超常の力で奇跡を起こす存在。その「聖女」を敵国に先駆け獲得できるか否かが国家の命運を決める。「帝国」最強の「魔術師」にして“死神”の異名を持つ暗殺者の少女・メアリは使命を告げられる。「教国の全寮制女子学園に潜入し、そこに匿われる一人の聖女を暗殺せよ」。“死神”と「聖女」が出会い、残酷な運命に翻弄される少女たちの物語が幕を開ける。
星野伊佐美。一昔前のアイドルみたいな名前だが、屈強な身体を持つ裏の『掃除屋』。忘れられない過去を抱え、ぶっきらぼうに仕事をこなす日々のなか、桜条凛と運命の出会いをはたす。桜条凛。山の手の旧家の子息にして色白で線の細い美少年。頭はきれるが、少し生意気、かなり世間知らず。とある事件をきっかけに奇妙な共同生活を始めた二人は、泣いたり笑ったりしながら次第に強い絆を作り上げていく。しかし、事件の裏に隠された陰謀が二人に迫る。そして立ち現れる死神の影ー。不可避な宿命に寄り添い、抗う物語。
弱肉強食の学園に君臨する“七君主”。藤白カンナは、学園の最底Fランクでありながら、そのうち2つの称号を手中に収めた。彼の次なる標的は、反派閥“アンチリヴァイアサン”のカリスマ、“虚構”のエフ。自身をエフと偽り、組織乗っ取りを企てるカンナと、それを阻止せんとする本物のエフ・茅ヶ崎ユキトだったが、しかしカンナは、その更に上をいった。“七君主”のひとつ、“憤怒”の称号をも手中に収めんと、彼は行動を開始する。『空ろの箱と零のマリア』の御影瑛路が描く、知能と知能がぶつかり合う裏切り下克上ストーリー!
在籍する生徒の成績は超優秀、あらゆる部活は全国制覇を成し遂げる。夜空に輝く星のような私立七星学園。しかしその実体は、厳格なランク制度と、生徒の容姿までステータス化されるシステムで生徒たちを管理する、別名『弱肉強食学園』。そこは絶対的な強者が支配していた。派閥“アーバンライオン”を率いる、“傲慢”の神楽坂エリカ。彼女を打倒し、『頂点』に立ち、『暴君』として君臨するー。危険な野望を抱いた“堕ちた天才”藤白カンナは、Fランクの教室に居た…。知能と知能がぶつかり合う下克上ストーリー、開幕。