著者 : 名取佐和子
寄席わらしの晩ごはん寄席わらしの晩ごはん
とある下町の寄席「八百万亭」は、不思議な現象が尽きず「おばけ寄席」と評判。その軒先の軽妙な太鼓に惹かれた青年・晴坊は、皆に煙たがられるおばけに出会う。寄席の主人に差しだされた玉子サンドの誘惑に負け、見返りにそのおばけ・寄席わらしのフクちゃんのご飯係「特座」となった晴坊。彼は兄弟子から「ドヘタ」と怒鳴られながらも、落語を糸口に桜の海苔巻きを作ったりと、慣れない料理に奔走する。その前向きな姿は寄席の皆にも伝わり始めー!?いつか高座に上がることを夢見る、人情深く温かい寄席ごはん。
飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語
戦前から続く寄席「八百万亭」の屋根裏には、寄席わらしのフクちゃんが棲み着いている。入門2年目の萬福亭晴坊は、そのおさんどん係。フクちゃんのリクエストに応え、今日も腕を振るうのだけれどー。(「寄席わらしの晩ごはん」名取佐和子)忘れられない母親の味、元気が出る特別なスイーツ、噂のお店の裏メニュー、皆で奪い合って食べるおやつー。いろんな「美味しさ」を詰め込みました。人気作家の書き下ろしも収録した、読めば読むほどお腹が空いてくる20人の食物語。
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