著者 : 周防ツカサ
ユメ視る猫とカノジョの行方ユメ視る猫とカノジョの行方
オレと彼女は、同じベッドの中で会話を交わす。「愛情とは、そうね。相手の身体に触れたい、と思うことかしら。短く言えば接触ね」しかし彼女は喋る猫であって、人間ではない。「人は身体だけじゃない。相手の全てを理解するためには、心を理解しなければ」いや、猫でもない。なぜなら人にもなれるからだ。「心を理解するためには言葉を使わなければならない。だけど言葉とは不完全で、ときに矛盾すら引き起こす」そして、そいつはオレを必要とした。「本当の理解。試してみない?私たちで」一匹の猫との不思議なラヴ・ストーリーがはじまったー。