著者 : 喜ノ崎ユオ
騎士の名家に生まれた令嬢ヴィットーリアは、晩餐会で婚約破棄された瞬間、気が付いた。 ようやく父からも、嫌みだらけの第二王子からも解放されたと。 すべてを捨て、ただの「トリア」として騎士になって生きていくことを宣言! だがそこに、隣国の「死に戻り皇帝」ラウを狙う刺客が現れ、咄嗟に彼を救ったトリア。 「どうかこの私、ラウ・ランメルト・キールストラと結婚して欲しい」 なぜかラウに結婚を申し込まれて……!? 序章 第一章 深窓の令嬢にさようなら 第二章 はじめましての新生活 第三章 こんにちは、波乱の日々よ 第四章 二度目ましての婚約破棄 第五章 別れの挨拶は「それじゃあ」で 終章 おやすみ、愛する人よ あとがき
大公との謁見にて無断出国の罪を問われた玲奈は、誘拐犯キムが玲奈を王国へと連れ戻すための任務にあたる、大公の部下であることを知らされる。 玲奈は護衛のキムと共に召喚された王都へと戻る途中、キムの番(つがい)である奥さんの墓を訪れ、彼の内情と過去のしがらみを目の当たりにするのだった。 次第にキムへの心を開きつつある玲奈。しかしある日、玲奈の運命の番が王都に戻ったとの知らせが入る。 「キミの番の名は“ユージン”。留学中の俺の護衛に付いていた者だ」 事情を知る王子からそう告げられた玲奈は、ついに運命の番との面会を果たすのだがーー。 「……お聞きしたいことがたくさんありました。言いたいことも」 ご縁が紡ぐ物語の第二幕が始まる!
ある日、従妹と共に異世界へと飛ばされた玲奈。見知らぬ男女が集められた王宮で目覚めた玲奈は、ここが番(つがい)という運命の相手が存在する魔法の異世界で、獣人の花嫁や花婿として幸せに暮らしていくために召喚されたと告げられる。 ところが、獣人が迎えに来るはずのお披露目会で、玲奈の番(つがい)だけが現れなかったーー。 「そう、私に恋のご縁はないわけね」 己の恋に見切りをつけた玲奈は商会の通訳・翻訳担当として仕事をこなし、いつか異世界をひとりで旅する日を望みながら生活を送るが、何者かの思惑によりあらぬ疑いをかけられてしまいーー。 運命に翻弄されつつも、たくましく異世界を生き抜く玲奈の物語が幕を開ける!