著者 : 土日月
ゴブリン襲来イベントでのゲームオーバーから１ヶ月。リベンジマッチに向けて、ヒロは日々入念に心身を鍛えていた。ランニングで持久力をつけ、腕立てと腹筋で瞬発力を上げ、精神面も鍛え、再び諸悪の根源と対峙するのだが…。「クソ野郎がァァァァ！！ぶっ殺してやるうぅぅぅぅ！！」「ちょ、ちょっと！？落ち着きなさいよ、ヒロ君！」諸悪の根源を討伐し、大手を振ってテッドの町を抜け、目指すは第二の町・ミスティン！新たなモンスターに、新たなリアルプレイヤーとの出会い。順風満帆な冒険、のはずがー？史上最もストレスフルなゲーム、（過疎過ぎて）誰も知らないステージが遂に始まるー！
理不尽な超絶難易度のフルダイブＲＰＧ『極・クエスト』。プレイ開始直後に事故で親友のマーチンが死に、幼馴染みのアリシアからは命を狙われ、異端審問官のミザリサにストーカーのごとくつきまとわれ、と散々な目に遭ったヒロ。どうにかマーチンの亡霊を鎮め、「さあこれでようやく冒険開始だ！」と思いきやーなんとテッドの町が炎上！？「いや誰か説明してくれよ！！何が起きてんのか分かんねーじゃんか！！」「人間なんてパニックになるとこんなものよ。いちいち他人に状況説明なんかしてくれないわ」ＮＰＣの心理まで無駄にリアルを追求！史上最もストレスフルなゲーム攻略、待望の第二巻！
冴えない高校生・結城宏がひょんなことから入手したフルダイブＲＰＧ『極クエスト』。技術の粋を集めて作られたこのゲームは「リアルを極めた」という謳い文句に違わず、グラフィック、ＮＰＣの挙動、草木の香りや肌をなでる風、すべてが究極の出来映えであったーリアル過ぎて、クリア不可能なほど「めんどくさい」ゲームである、ということ以外は。「フラグ数１０，０００，０００，０００，０００，０００以上！？身体能力も現実そのままかよ！！」「ええ。殴られれば痛いし、斬られれば数日は傷が治らない。史上最高にリアルなゲームよ！」報酬は達成感のみ。軽い気持ちで遊べない、史上最もストレスフルなゲームを攻略せよ！
