著者 : 夜方宵
人に擬態する異形・殺戮魔から人々を護る存在、《探偵》--駆け出しの探偵・冴木探流は、ある依頼を遂行中に殺戮魔と遭遇する。阿鼻叫喚の中、探流の前に現れる謎の美少女・悪食緋蒼。苦戦する探流たちを尻目に、緋蒼は事も無げに殺戮魔を斃して言い放つ。「ねえ探流くん、あなたーー緋蒼の探偵さんになってくれないかしら?」その後は探偵候補生の来宇・聖華を仲間に加えて、母校・ホームズ高校の候補生を狙う連続殺人犯《心臓偏食家の殺戮魔》を追う探流だったが、事件は想定外の展開に……。混迷深まる事件究明の鍵は喪われた探流の能力《超探偵》。果たして驚くべき事件の真相とは? そして何より……悪食緋蒼は何者なのか? 気鋭の新星が描く超感覚ミステリ登場!!
「うわーい鬼さんの島に到着かもー」 本格的名探偵・推川理耶の提案により、幸太たちSIP一行は万桜花家の別荘がある小さな離島を訪れる。かつて「鬼ヶ島」と呼ばれたこの地には、オウガ様という鬼の伝承が残っていて……。 美味しい料理に舌鼓を打ったり、砂浜で水遊びしたり、浴衣姿を披露しあったり。小旅行を満喫する幸太たちだったが、年に一度の祭り「業落とし」の夜、まるでオウガ様の木像に撲殺されたような状況で、島の村長の遺体が見つかってしまう。 事件の真相はいったい? そしてそんな怪事件の裏では、目隠し幼女イリスを狙う危険な陰謀が蠢いていたーー!
「私はね、探偵なの。それもただの探偵じゃなくてね。この私、推川理耶はーー本格的名探偵なんだよ」ミステリ好きの高校生・福寄幸太は、自称名探偵の美少女・推川理耶から一方的に助手に指名される。するとなぜか、目隠しをした幼女、二重人格のお嬢様など、助手希望者が続々と集まってくることに。そんなある日、校内で発生した事件において、空想上の怪物が犯人だという「迷推理」で幸太を呆れさせる理耶。しかしその夜、幸太は空を飛ぶ怪物を目の当たりにし、理耶に隠された秘密の一端を知るーー名探偵は絶対に間違えない、「真実を生み出す」ことによって。